第10話 別の新人

北村先輩曰く、今年は広島駅に2人の新人が配備されたとのこと。1人は僕だからいいとして、もう1人はおそらく面識がほぼない。


どんなやつなんだろうなと思っているが、俺は基本的に新幹線ホーム担当で、もう1人は在来線ホーム担当なのでなかなか目にする機会はない。


しかし、今日の午前中は、新幹線ホーム担当駅員の人手が過剰気味らしく、俺が在来線ホームの方に手助けに行くことになった。


在来線ホーム担当業務の人たちのリーダーである追浜おいはま先輩に挨拶をする。36歳という若さでリーダーを務めている秀才だ。


「新幹線ホームからお助けに参りました勝浦です。よろしくお願いします」


「お、よろしく。普段とは違うと思うけどリフレッシュみたいな感じで頑張って。」


と言葉をいただいた。さて頑張るか。


「あ、そうだ。君と同期の人を紹介するわ。田宮〜」


「はい」


と言って出てきたのは身長150cmくらいの女性。顔立ちは可愛い系の女性だ。


「新人の田宮たみや萌奈もなです。よろしくお願いします。」


と俺に話しかけてきた。


「新幹線ホームを主に担当してます勝浦礼です。僕も同期の新人なんでよろしくです」


と無難な挨拶をこなした。


「じゃあ田宮は2・3番を、勝浦は1番を担当してくれ。」


『はい!』


と言い、持ち場に向かう。


研修の時にも入った1番乗り場の立ち番を担当する。山陽本線宮島口・岩国方面の列車が使用するので乗客、特に観光客が非常に多い。さて頑張るか。


ちなみに今回、俺が担当するのは1時間半。昼休憩を挟んだあと、15時30分〜17時まで新幹線上り線の立ち番を担当することになっている。かなり予定が詰まっているが頑張るか。


その後普通に駆け込み乗車の阻止などをこなしたあと、11時半になったので追浜先輩に挨拶をして新幹線ホームの事務室に戻った。

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あとがき:実は田宮、慶應大学のエリートだったらしい。

そして田宮は出オチキャラではなくもちろん今後も出すつもりです。

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