最強少女はゲーム世界を満喫する。

小鳥遊 月華

異世界転移

第1話 異世界転移?

 目の前に広がるのは、小規模な戦い。しかし、その戦いは人智を超えた戦いだった。炎や、氷、雷などが飛び交い、長剣と短剣が火花を散らして、ぶつかりあう。そんな戦いを見ながら、私はどうしてこうなったか思い出す。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 Last World OnlineというVRゲームの中で、私はpvp最強のプレイヤーだ。


 そんな私は、pvp戦が終わり、クランで休んでいるところだった。


「ユリナ、膝枕して?」


「わかった。ほら、おいで?」


「ありがとう。」

「ねえ、エスト、もう諦めてよ。」


「嫌だ!君と恋人になるまで、僕は諦めないよ!」


「そう……。」


「ねえ、フラムちゃん。もう諦めて、エストを恋人にしちゃいなさいよ。」


「リリーまで、そう言うの?私との時間がエストの分だけなくなるんだよ?」


「それでもよ。」


「わかったよ、リリーがそこまで言うなら、エストを恋人にしようじゃないか。」


「え?いいの⁉やったー!」


「じゃあ、行くよ。」


「え?どこに?」


「クラン用ダンジョンよ。そこで、エスト用の装備を手に入れましょう。」


「え?このクランのダンジョンって、ヘルヘイムだったっけ?いいの?入っても⁉」


「ええ。貴女も私の恋人になるのなら、このクランの一員だから。」


「わかった!さあ、行こうよ!」


 三時間後


「攻略したよ!」


「相変わらずきついわね。ここ。」


「そうだね~。結構疲れた!」


「んにゅ?」


「どうしたの?フラムちゃん?」


「いや。ヘルヘイムにこんな魔法陣みたいな演出あったっけ?」


「え?」


「足元に魔法陣みたいなの出てるじゃん。」


 私の言葉に三人は、足元を見る。


「本当だ~!なんだこれ?」


 エストが言葉を発した瞬間、視界が真っ白に染まった。

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