閑話:教会について
少なくとも900から1000年ほど前から大陸西部で強い影響力を持つ宗教団体。厳格な階級制度が敷かれ、教皇を頂点にした高位聖職者たちが存在し、末端の司祭は各地の都市や村に派遣される。聖職者はすべからく修道院にて語学、聖典、神学、そして祝福などについて学び共同生活を行って職を得る事をできる。修道士/修道女たちは清貧な生活と大工や医者、農業などの労働に従事することがあったが、権力が強くなりすぎた一部修道院や裕福な教皇領では小作人を雇って利益を出し、娼婦を囲い、救い主の血たるぶどう酒を作り、豪奢な建物を建て、高価な馬や衣服を用意するようになり、清貧貞淑の教えを破戒している。
教会は特にドラニア王国で最も権力が強く、ドラニア王権が神授されたものであることを保証している。
いくつかシンボルがあり、最も有名なものは白地に黒い横線というもの。これは教会の名の下の平等を表す。他にも、聖典の中で重要な役割を果たすカラス、そして、腕も足も翼も切り落とされて頭しか残っていないドラゴンなどがある。
三つ目のシンボルは、およそ教会の成立と同時期頃の逸話に由来する。今では
教会は福音書の記述を根拠に自分たちの権威を主張するが、それの多くは拡大解釈であり、断じて異教徒を殺したり異端者や魔女を焼き殺したりしてよいとは書いていない。
近年では教会は貴族たちから領地の寄進を受け、そこらの貴族よりも裕福な暮らしをし、世俗の利益と権力への執着が目立ち、清貧、貞淑、恭順と福音書への回帰運動が内部からも信徒からも起きている。
また、聖典と福音書と言う物があり、聖典は全能の神がいかにして大地と人をお創りになったかが書かれ、他方で福音書は神の子である預言者の行動とその教えを記したものであり、基本的に西方諸国教会の説く道徳は福音書から引用される。現存する福音書は
地平線軍は教会の権威の下に召集される軍隊であり、教会の私的な武装戦力である宗教騎士団や教皇領の兵隊とは異なる多国籍軍になる。西方諸国教会を信仰する各地の王や封建領主に働きかけて兵と資金を供出させ、夷敵を討ち、帰順させ、逆らえば滅ぼす。
ほかにも教会が領主や地方へ実施できる主権侵害行為には異端審問がある。これは領主の裁判権を侵害する行為で、魔女的活動や教会の意向に逆らう言論を弾圧することを彼らは福音書が許可していると解釈しており、聖職者からなる異端審問官とその護衛を派遣し、勝手に領民を裁く事が暗黙の了解となっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます