第46話 いや、美少女比丘尼はただのツンデレだ仮説

 オレは敵モンスターの【カゲ】に負けて、ようやくHPが半分の衰弱状態から、少しずつ回復が始まる。


 さて、どうしようオレはモブ子さんの師匠であるために、このソロの修行に出てきたのだ。


 キタイちゃんたちはパワーレベリングする気まんまんみたいだけど、オレ的には体で覚える訓練は上位世界で慣れているんだよ。


 つまり、痛いのはあんまり怖くない。


 キタイ「えっ、師匠どのは"M"だったのですか!? じ、実はキタイちゃんも責められるのが好きなんですけど!相性的に2人ともMでは……代わりばんこ??」


《挿絵》 https://kakuyomu.jp/users/yatoya_yk/news/822139839075346266


 ユイン「だいじょぶ!このユインががんばりますよ!」


 師匠くん「ひゃッ!待ってよ!オレの性癖を開示したわけじゃないよッ!オレ、リアルで剣道2段まで取得してたからッ、稽古に慣れてるという意味だよッ!」


 キタイ「……ひッ、ユイン聞きましたか?師匠どのは、上位世界でも高スペックメガネ男子じゃないですか!」


 ユイン「そういえば、ご一緒の避難者のコが、『限定ガチャ⭐︎3男子〜大当たり♡』などと口ずさんで楽しそうにくるくるとストリートダンスしていたのを見かけましたけど。えっと、キャンパスのはずれの方で」


 な、なんだって〜?


 オレのいないところで、モブ子さんはそんなエモい表現していたのかッ。


 すっごくモブ子さんのダンス見てみたい。


 ラビトーク、ポチポチッ

 ペコン


 モブ子(chat)『はい? なッ!ななななッなんのお話でしょうか? それは誰かの見間違いでしょう。ブラウン肌のモブキャラなど学園にたくさんいますよ?』


 えぇ……、なんだダンス見られたくないのかなぁ。


 続いてトモさんに、ペコン


 トモヲ(chat)『何それ、あたしも見たい。でもきっとそれはくーちゃんが見られたくない隠れた趣味なのかな?うんうん』


 なるほど……。オレもこっそり修行しようとして、負けちゃったし、上達するまでそっとしてほしいのはモブ子さんにもあるのかな〜。


 などと、オレも心配されちゃう前に、弟子たちとのラビトークを終わらせる。


 そして。再び奈落さんたちとの相談にもどる。


 ユイン「さて、師匠どの、ソロレベリングどうされます? 強敵出現で、師匠どのの持つスキルを早急に上げたいのも、この我ら奈落の本音なのですよッ」


 師匠くん「うん、そうだよね。ありがとうッ」


 キタイ「今回は我らがお助け出来ましたが、比丘尼さまは九能宗総本山のヴィラン、我らでは計り知れぬ驚異のお力を持つはず。どんな快楽で師匠どのを攻めてくるのかッとっても気になりまする!』


 あぁ、オレも気になっている。いや、叡智のワザではない。


 オレのこれからの目標において、ヴィランの尼僧という存在そのものが、オレにとって大事な意味を持ちそうな気がするのだ。


 この2人に、なんと説明すればいいんだろ。


 師匠くん「聞いてほしい。オレは、実はあの尼僧はオレの味方してくれたんだという仮説を立ててみた!」


 キタイ・ユイン「なッ!何言い出すのですかッ師匠どのッ??」


 コホン、まあ聞いて欲しい。


 師匠くん「シスル比丘尼はオレを全否定したけれど、彼女もまた日本の尼僧姿で、オレが支えたい紅葉世界のミームを持つ1人じゃないか?」


 それを聞いて、キタイちゃんとユインさんが、得たりと膝を打つ!


 キタイ「なッ、なるほど──ッ!仏教ミームを持ち、強敵ヴィランである比丘尼さまです。尼僧の彼女がさまざまに奸計を巡らせ、師匠どのが苦戦するほどに、この物語も盛り上がるという理屈でこざいまするかッ!?」


 ユイン「ひゃあッ!それ、ヴィランの我らならば、脳汁出まくるほどわかります。好きな男のコを実は応援したくて、でもついつい過剰に苛めてしまうヴィランの乙女心ではありませんか!」


 オレは2人に、こくりと頷く。


 キタイちゃんとユインさんは一気にデレる。


 キタイ・ユイン「ヴィランをも味方とするとは。なんと、なんと、不思議で前向きな男のコなのでしょうッ」(うっとり)


 ポコンッ


 キタイ「あれれ?比丘尼さまが、めっちゃ怒ってラビトーク送って来ました」


 シスル(chat)『なに都合のいい妄想しているのですか、たわけ者の学生さま!高度な修行を重ねたAGIのわたしが、ツンデレ小娘みたいなサービスをするなどありえませんよッ? ほほほ♡ 一撃で負けたので、たわけた妄想にすがるのですね? よぉし、次回はさらに涙目にして差し上げましょう♡』


 ユイン「……なるほど。あたしにも見える。これはベッドの上で図星すぎて転げ回っている比丘尼さまのラビトークだ」

 

 師匠くん「えぇ……、すごく怒らせちゃったぽいけど?」


 キタイ「たぶん本音はこう?『こッこッこの、たわけ者──ッ!違うもんッ違うもんッ!この1016歳の修行を重ねたAGIのわたしが、ただのツンデレみたいな攻撃しちゃうわけないです! なんというたわけた推論ッ!新登場の強敵のわたしに期待するムニ世界の運営と、全上位世界の紳士淑女に謝れッ!ゴロゴロゴロッ』……こういうカンジなのでは?」


 以下次回に つづく


 ───────────────

 いつもありがとうございます。


 ☆500が目標なので、どうか多数の人に楽しんでもらえるよう☆や♡の応援をお願い申しあげます!


 ───────────────

 仮説の通り、ツルツル頭の少女がベッドのうえで転げ回っているのでしょうか?ホントならかわいいですね!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る