学園授業編: 特別教室の先輩は誰? (探検史の講義)
オレはいま来訪者ビギナー向け特別講義、【ムニ世界の探検史】という特別講義室にいる。
《挿絵》 https://kakuyomu.jp/users/yatoya_yk/news/822139838175536824
さきほどのリーチーさんの説明によると、いまこの教室は量子論的時空なのだ。
わかりやすく言うと同じ授業時間の分岐ルートらしいよ?
え、オレは教室内にいればいいの?誰かがここにはいってくるんだよね?
〇〇「ひゃうッ!だっ、だれですか?」
素っ頓狂な声が入口から聞こえた。
師匠くん「?? 今日から転入してきた△□です。……あれ?自分の名前が不確定になってるぞ?」
〇〇「ひゃう!?転入生は2人でしたよね?しかもとなりのMMOからの避難民の男子生徒!あぁ……推測できちゃいました!だ、だけどここで確定していいのですか?わたしの分岐ルートが確定されちゃうッ!?」
師匠くん「?? なんではいってこないんですか?」
ドアの向こうから、声だけ聞こえる。
でも、姿が見えない。いや、ドアの向こう側にはたしかにいるんだ。 入口の床に、“影”だけが揺れている。なんだろ?
〇〇「わたしは弥来花来大学から来た実習生です!でもいま確定されたくないんです!」
そう言うと入口の影がぼんやりカタチを変えたような気がした。
実習生「ああ……揺らいでいる……なんて官能なのかな。キミもわかるよね?」
師匠くん「存在が揺らいでるのに!?しかも喜んでいる?そこになにかいいことがあるんですか?」
実習生「ひゃうッ!?」
ツルン!
ドテッ!
ドアの向こうで実習生さんが転んだ音がした。 どうやらドジっ子らしく“確率的に転倒”した気がする。いったい何をしてるんだ??
実習生「ちょッキミ、
師匠くん「えっ!?メタなツッコミ? そこを突いてくるの?まってこれはなにかの領域展開してる?まさか神性攻撃!?」
キンコーン
実習生「あ、授業開始時間だ!じゃあムニ世界の探検史の講義はじめよっか」
師匠くん「ツッコミ無視のまま!?」
実習生「じゃあ空間UI開いて?まずムニ世界の探検の基礎には仏教世界の概念が影響しますよ!」
師匠くん「教室にはいってこないで!?声だけ?」
な、 なんということだろう、ドアの向こうに立ったままで、授業までスタートしてしまったぞ!
実習生「ちゃんとテーマに繋がりますよ!」
師匠くん「……そうなんですか。まさか、存在が確定しないって、仏教世界ネタにも絡んでる?」
実習生「そのとおりです! ふふ。仏教でいう“空”って知ってますか?すべての存在は固定された実体を持たず、縁によって仮に現れてるだけなんです〜!」
師匠くん「えっ、クウ? 色即是空の空ですか?じゃあ先輩も“仮の存在”ってこと?」
実習生「あッ。わかってくれましたね? わたしは“縁起”によってこの教室に現れてるだけ。誰かが“わたしはこういう人だ”って思った瞬間、わたしはそのイメージに縛られちゃう……そんなのわたしらしくないッ」
師匠くん「なるほど……観測されると“空”が“色”になっちゃう、そこを謎のままでいたいってこと……?」
実習生「そうそう! そんなかんじで、いまのわたしは“空のまま”キミに感じられていたいのです。不確定の関係って、さまざまな叡智の想像ができますよ♡」
師匠くん「……なんか深いぞこの授業。量子と仏教と叡智が混ざってヤバい……面白い!」
実習生「さて、きょうの本題です。ムニ世界は“確定しない広がり”で出来てるんです。探索していく未知の広がりを楽しんで?」
師匠くん「そ、そうきたか〜ッ!」
実習生「ふふ♡」
師匠くん「でも、探索には手がかりも必要ですよね?」
オレはガタンと席を立つ。
実習生「?」
師匠くん「すごく先輩に興味が湧きました!」
ガラッ!
オレは教室のドアに手をかける。
実習生「ひゃうッ!!!」
教室の外には誰もいなかった。
廊下の先にスッと人影がよぎり、角を曲がって去っていく足音が響いていた。
《挿絵》 https://kakuyomu.jp/users/yatoya_yk/news/822139838493727104
以下次回に つづく
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ふと思いついた新キャラなのです。
未来人で禁則事項的な、そういうキャラみたいなのと出会う話しやってみたくなったのです。
するとこれもゼロ年代オマージュ回なのかな?
姿を表す日は来るのでしょうか。
ふしぎ先輩ちゃん。
確定しない謎の大学生キャラです。
でも刀剣女子の大学生だから、バトルできそうですよね?
武器は何なのでしょう。
たぶん、かわいくて胸が大きいドジっ子。
想像が止まりません。
いっそのこと大学はこういう変なコたちばかりでも面白そう?
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