千景side
【1ーB】
プレートにそう書かれた教室の前でうろうろすること数十分。
もはや怪しい奴に成り果てている俺は着いてすぐ、引き戸に手をかけた。
が…約束もせず勢いで来てしまったため、イチノセさんがいないかもしれないという事実に気付き、そっと手を離したのだ。
どの教室も帰りのSHRはとっくに終わっていて第二音楽室からここに来るまで、4人程度としかすれ違わなかった。
彼女が教室に残っている確率は、かなり低い。
部活動に所属していたらなおのことだ。
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