ー…りっちゃんがいなくなってから10分。


私以外に誰もいない静かな教室で日誌と睨めっこするも、今日の出来事を書く欄はまだ一文字も埋まっていない。


時折、校庭からは運動部の男の子らしい掛け声が聞こえてくる。


特別変わったこともない日常の出来事を書き留めるって難しいなぁ。


〝りっちゃんは相変わらずいい匂いでした〟なんて書いたら先生に怒られるだろうか。


怒られるとまではいかなくても確実に何か言われるだろうからやっぱり別のことを書こう、とシャーペンを机の上でコロコロ転がして遊ぶ。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る