第37話ウソ

子供って追い詰められるとウソをつくじゃないですか

自分を守るためにギリギリのところでウソをつくじゃないですか


可愛いウソかもしれないじゃないですか

ウソをつくことで自分たちの何かを守っているのかもしれない


私は子供達のつくウソが大好きです

彼らは私の昔の姿なのですから


今を生きる為のウソと誰かを騙す為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか




人を信じる事って難しい事じゃないですか

誰も信用できない人が誰かから信用されるでしょうか


生きる為のウソかもしれないじゃないですか

ウソをつく事が子供達の哲学そのものかもしれない


私は子供達のつくウソが大好きです

彼らのウソは未来への希望ですから


自分を守る為のウソと誰かを傷つける為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか



今を生き延びる為の精一杯のウソ

誰がそれを責められるんですか、ねえ?



みんな真面目ないいコを演じるじゃないですか

権力に忖度したり従順なフリをするじゃないですか


ウソをついてでも人を出し抜こうとするじゃないですか

「権力に逆らうからだ」などと悪びれるじゃないですか


私はそれが絶対許せないんですよ

お金や売名の為にウソをつく事が


今を生きる為のウソと誰かを騙す為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか




政治や経済にウソを持ち込むじゃないですか

科学や宗教まで歪めてしまうウソをつくじゃないですか


ウソをついてでも人を出し抜こうとするじゃないですか

「これが資本主義だ」などと悪びれるじゃないですか


私はそれが絶対許せないんですよ

第一自分自身にウソをついてます


自分を守る為のウソと誰かを傷つける為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか



今を生き延びる為の精一杯のウソ

誰がそれを責められるんですか、ねえ?


私は子供達のつくウソが大好きです

彼らは私の昔の姿なのですから


今を生きる為のウソと誰かを騙す為のウソ

似てるようでいて全然違うものじゃないですか


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る