第六十一話 別日収録2
「テッテレー!ドッキリ大成功ー!ここは予め伝えていたロケ地点ではありませーん!」
「見りゃわかるわ!どこだよここ!」
「ここは県外の超有名バンジースポット!"鬼殺しの飛び
「なんだそのオヤジギャグみたな名前の飛び台は!?名前物騒だし…なんだ鬼殺しって」
「ここのオーナーは僕の知り合いでね〜。今回、ドッキリ協力を申し出たらすんごい乗り気に承諾してくれてね」
「何乗っちゃってんすかここのオーナーさん...マジで...」
「それじゃあ状況も呑み込めたようだし、早速レッツゴー!」
「全然飲み込めてないんすけどね....」
こうしてメメは、ロケバスの外に渋々自分の意思で出ていったのだった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!?」
「ふふ、あはははははははは!あはは!ちょっと!お腹痛い!あはははははは!」
先程のやり取りからわずか数分後、貸切の"鬼殺しの飛びdai"では美しい大渓谷に絶叫がコダマしていた。
既に腰にバンジー用の安全ロープを括り付けたメメは、落とそうとしてくるスタッフに対して、飛び台の縁で必死に抵抗するが普通に押されてもうあと一歩のところまで来ていた。
その様子を少し離れた所から見ていた双葉は腹を抱えて笑っていた。メメのリアクションが想定以上に良かったらしく、ツボにハマっていた。
「いや、え?!ほんとに飛ぶだけ!?3時間かけてここまで来て?!なんの撮影なのこれ!大人数のスタッフさん来てるのはこんな撮影のためになの!?」
「いやいや?ちゃんとクイズ用のVTRも撮影するよ?このあとで」
「このバンジーは何に使うんだよ!?あとこの後まだ撮影あるの!?」
「そんなに心配しなくてもちゃんと使うから。ね?お蔵入りはないから大丈夫だよ〜」
「質問の内容と回答があってねぇよ!?」
ふと、目の前にいる憎き双葉から目を逸らして視線を正面に戻せば、目の前に広がるのはどこまでと続く美しい山々の景色。下を見てみれば、広がるのはエメラルド色の美しい川とその圧倒的高度の絶望の世界。
すぐ側で流れ落ち続ける滝は、飛沫を上げて眼下の川へと叩きつけられていく。
ここに今から自分も落下すると考えるだけで足がすくむ。
「ほんとに俺ここに無条件で落ちるんですか???」
「あーいや?もう少し苦しんでる君を見たかったから黙っていたけど、一応バンジー回避用の救済措置を用意してるよ」
「よ、よかったぁ...」
さすがにこのまま落ちるだけではドッキリとしては味が弱いというか、面白みにかける気がして居たのでまだいくつかやる企画があることに安心するメメ。
ただ、この状況においては目前に迫るバンジージャンプよりも、動画的な面で撮れ高の方を気にしているメメもまたこの世界に染まってきている証拠だろう。
「....それで、救済措置って?飛びたくないんで早めに聞いときます」
「そうだね。撮影の尺的にもテンポアップしていこうか。それじゃあ、メメ君に用意されたバンジー回避の救済措置はこちら!!」
『クイズ!
白星零天のことどこまで知ってる!?』
「は?」
—————————
また部活始まって投稿サボってました。すんません。ぼちぼち書いていきます( ˙꒳˙ )
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