【青春ショート】卒業前、片想いの後輩に“好きなの?”って聞かれたら…?
【登場人物】
・拓真(たくま)(高校3年)…空手道部の先輩。もうすぐ卒業を控えているが、後輩の美咲に片想い中。ただ、美咲には好きな人がいるような気がして告白を迷っている。
・美咲(みさき)(高校2年)…空手道部の後輩。拓真を一番頼れる先輩として慕っている。卒業が寂しいが、恋愛感情はない。ただ、卒業間際の拓真の態度が少し気になっている。
【冒頭:視聴者を引き込む3秒】
(ファーストフード店。冬の夕暮れ、窓際の席。)
(美咲がストローでジュースをかき混ぜながら、ふと拓真をじっと見つめる。)
美咲(ふっと笑って)
「……ねぇ、先輩ってさ、私のこと好きなんですか?」
(拓真、思わずジュースを吹き出しそうになる。)
拓真(動揺しながら)
「ぶっ!? な、なんだよ急に!」
(美咲はニヤリと笑うが、拓真は耳まで赤くなっている。)
【本編】
シーン1:久しぶりのファーストフード店
(店内。カウンターで注文を終え、席に着く二人。)
美咲(ポテトをつまみながら)
「ここ、久しぶりですね。」
拓真(軽く笑って)
「だな。部活帰りに寄ることも減ったしな。」
美咲(少しからかうように)
「先輩、最近あんまり部活に来なくなりましたよね?」
拓真(苦笑い)
「まぁ、もうお前らの代だからな。そろそろ引き際かなって。」
美咲(少し寂しそうに)
「……そっか。」
(一瞬、沈黙が流れる。美咲はポテトを見つめ、拓真はジュースを飲むふりをする。)
シーン2:卒業の話題
美咲(ぽつりと)
「卒業しちゃうんですね。」
拓真(ジュースのカップを弄りながら)
「……ああ。」
美咲(小さく笑って)
「寂しくなりますね。先輩がいないと。」
拓真(意外そうに)
「お、素直じゃん。」
美咲(ムッとして)
「別に普段から素直ですよ!」
(拓真は笑うが、その表情にはどこか寂しさが滲む。)
シーン3:拓真の迷い
(少しの沈黙のあと、拓真が思い切ったように口を開く。)
拓真(ゆっくりと)
「……お前、好きなやつとかいるのか?」
美咲(驚いて)
「え?」
拓真(慌てて)
「いや、深い意味はないんだけど……なんとなくさ。」
美咲(考えながら)
「うーん……別に、いないですよ?」
拓真(ホッとしたような、それでいて寂しそうな顔)
「……そっか。」
美咲(じっと拓真を見つめる)
「……なんでそんなこと聞くんですか?」
(拓真が言葉に詰まった瞬間、美咲がふっと微笑む。)
美咲(冗談っぽく)
「もしかして先輩、私のこと好きなんですか?」
(拓真、ジュースを吹き出しそうになる。)
拓真(大慌てで)
「ぶっ!? な、なんでそうなるんだよ!」
美咲(クスクス笑いながら)
「冗談ですよ。」
(しかし、その笑顔の裏に少しだけ違和感が混ざる。)
シーン4:すれ違う気持ち
(帰り道。二人並んで歩いている。)
拓真(ふと足を止めて)
「美咲。」
美咲(振り返る)
「はい?」
拓真(少し考えてから)
「……いや、なんでもない。」
美咲(ジッと拓真を見つめる)
「……本当に?」
(拓真は美咲の瞳を見つめるが、次の言葉が出てこない。)
(そして、ふっと笑って美咲の頭をポンと叩く。)
拓真(明るく)
「最後の大会、頑張れよ。」
美咲(少し驚きながら)
「……はい!」
(美咲は笑うが、心の中に少しの違和感が残る。)
(拓真はポケットの中で、そっと手を握りしめたまま、冬の空を見上げる。)
―END―
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