第181話

無邪気な顔で駆け寄ってきた女に合わせ、俺も車外へ出た。



「音無様のお知り合いですかぁ?」



「ああ」



甘ったるい声に、思わず苦笑いが零れる。



人見知りの世那嬢とは全くの正反対。



この子と世那嬢が親しいいとは、世の中わかんねぇモンだ。



「これ、クルミちゃんの忘れ物です」



「おう、悪りぃな」



差し出された紙袋を受け取り、まだ幼さが残る女に礼を言った。



「ところで店が休みだが、本当にここで待ち合わせなのか?」



「はい、あッ・でも、お休みで良かったです」



「どうして?」



「お客様にどうしてもって言われて仕方なくOKしたけど、本当はこのお店、嫌だったんです」



「‥‥‥」



確かここは、地下にゲーム屋があると言ってたな。



フッ、見た目と違って、なかなかしっかりしてんじゃねえか。

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