序 章~奇跡のはじまり~(6/28投稿予定) 

 『縁は異なもの味なもの』


 人の縁というものはどこでつながっているか分からないもの。

 簡単にわかる縁もあれば、それとは気づかない縁もある。


 だからそんな縁に気づいたときは、くれぐれもしっかり握って離さないこと。

 なぜならその縁という結びつきが世界を豊かにしてくれるからだ。


 たしかにこの縁というやつは一筋縄ではいかない代物だ。

 『良縁』なんて言葉もあれば、『腐れ縁』なんて言葉もある。


 幸運だとか、素敵なめぐり合わせなんかをもたらしてくれたり。

 誰かに助けられたり、逆に誰かを助けることになったり。

 はたまた厄介ごとに巻き込まれてみたり。


 まぁ、誰もがそんな不思議な縁の存在を感じたことはあると思う。


 人は一人では生きていけないもの。

 人と人のつながりが僕達の世界を作り出している。


 そのつながり『縁』が僕の世界に何をもたらしたのか? 


 これから書き記すのはそういう物語だ。

 それは僕と四人の仲間たちの物語であり、傷ついた魂の救済と再生の物語であり、不思議な縁がつないだ奇跡のような物語になるだろう。


 さて。

 まずは事の起こりから書き始めてみようか!



 

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