第18話 不運はいつ終わる?
翌日のお昼
朝、聡を車で職場まで送り一度帰宅
昼の現在お弁当を持って車で職場へ行くかなみ
「いっちょやりますか。」
憂鬱な気持ちをかかえつつ
教習が終わる時間目掛けて灰皿ゾーンへ行き一服を開始
ちょうど一服を終えるころ教習車がぞくぞくと駐車場に入ってぞろぞろ人が降りてくる
そんななか運転席と助手席からバラバラに降りてきたのに、勢いよく聡の腕に腕を絡ませる生徒発見である。
かなみのこめかみが引くつく
スキルが上がっているせいか怒りのオーラも漏れてしまったのか目の前を通過する生徒が怯えているように見えた
聡の方に歩き出すかなみそこまで距離は無いのですぐ近づくことができる
聡の目線がこちらを向いたことを確認して
にこやかに手を振る、聡もかなみにむけて手をあげる
「聡さん♡お疲れ様、一緒にお昼にしましょ。」
生徒は丸無視である。
「せんせぇー、このおばさん誰~?」
腕に一生懸命ないつるペタを押し付けようとする生徒
「腕、離してっていつも言ってるよね。さ、離してね~。この人は、ぼくの奥さんだよ。さ、もう終わったんだから気を付けて帰ってね。
あと、前にも言ったけど次から違う指導員で乗ってね。」
聡が優しく諭しながら絡まろうとする腕をさらりと離す
「ええぇー!!嫌~先生がいいんだもん!次も指名するもん
先生の奥さんなんだ。ショック~!
っていうか、先生じゃないと乗らないから♡私先生のこと好きなんだもん!しかもこんなちびデブなおばさん負ける分けないし」
生徒が言ってはいけないことを口にする。
かなみのオーラが増す
「そこの、つるペタ一生懸命こすりつけようとするのやめてもらっていいかしら。
お嬢ちゃん♪運転で怖いことでもあって頼りになる先生のこと好きになった錯覚でも起こしちゃったのかなぁ?あんまりしつこいと、教習この先生から教えてもらえなくなっちゃうのよ~。わかるかな~?っていうかもう教えてもらえないか残念♪」
火に油を注ぐかなみ
「何よ!先生からセクハラされたって言ってやるから!おばさんなんかに絶対負けないから!」とキャンキャン吠える生徒
「それ、俺クビになる。」
冷静に突っ込む聡
「全くよ。先生に会えなくなっちゃうよ?」
残念な子を見る目で見つめながら一応教えてあげるかなみ
「うるせー!くそばばあ!」
ブちぎれた生徒は校舎に向かって歩き出す
「聡さん、きっとこれマジで言うよね。」
「ああ、言うだろうな。」
「じゃ、解雇になるかもね」
「センシティブな内容だからな、こっちがやってないのはわかってくれてるけど証明は難しいだろうし。まだやり足りないんでしょ。(笑)
行っておいで。」
「じゃ、後悔しないようにしないとね」
小声でやり取りする2人
生徒がてくてく歩いているところを後ろから追いかけるかなみ
「ガキ、ちょっと待ちなさい」
「ああ?」
睨みながら振り返る生徒
そんな彼女に近づいて顔近づけるかなみ
「舐めてんじゃねーぞクソガキが」
どすの利いた声でぼそりと呟く
かなみの怒りのオーラMaxである。
胸ぐらを掴まなかったたのは偉いと褒めてあげたい
「ひっ!だって、だってぇ 先生のこと好きなんだもん!」
と涙目でごねる生徒
「残念ねぇ、その先生は私専用なのよ~。私、愛されてるから♡。あなたのこともちゃーんと話は聞いてるし、ぜーんぶ知ってるのよ。人の男にちょっかい出すとどーなるか教えてやろうか?ああ?」
前半は上品に後半はどすが効いていた
オーラ全開である
「くっ。絶対負けないから」
涙目になりながらも一生懸命反論する生徒こうなってくるとちょっと可哀想である。
「負けないってどうするのよ?笑わせないでちょうだい
あと、マジでもう教習見てもらえないのだけは確かよ。」
と一応結果だけは教えるかなみ
「そんなことないもん!」
だだだっと走り去る生徒さんだった
そんな中、聡は休憩に入る為一度事務所へ戻って行ったのだった
お昼ご飯を車の中でかなみと食べて
「ありゃ、やったわよ。私来る意味あったかしら?
来なくてもセクハラ捏造されたと思う。単に怖い思いさせただけかも…
聡さんのことになると冷静でいられない~うぅ」
やりすぎたことへの自己嫌悪である。
「ま、しゃーないさ。
今回はちょっと厄介だったしかなみに嫌な思いさせるなら仕事変えればいいだけだし
かなみは助けに来てくれたんだから
ありがとう
次の仕事はさがすけど」
かなみの頭をなでながら笑顔の聡
「マジか、2人で無職ヤバいね(笑)」
「だな。(笑)」
小さなメダルが高額で売れたこともあり2人とも割と冷静だった。
その日の定時まで聡は通常業務をこなし
残業時間に入る頃会社の偉い人に呼び出しをされた
結局ガキンチョは聡のセクハラを受付で訴え、聡がその様なことはしないと皆わかっているが会社的に苦情が来るのが不味いのだ。
聡もそれは入社の段階から言われていてわかっていることなので
解雇でいいと伝える。
会社からの解雇なので給料一月分貰えることと失業保険は貰えるなとこの時思ったそうだ。
だが、会社からの返答は肺炎になったことにしようかだった
人手も足りないし日曜日も快く出てくれる聡を手放したくないのだ
しばらく休みが手に入った。ただし無給である。病欠だから。(笑)
要はあの生徒さんが卒業するまでお休みということだった本当は他の指導員に紛れさせ見つからないで仕事を続けるのがベストなのだが人が少ないこともあり直ぐに見つかってしまう無用なクレームと手間はかけたくないことでこの対応と決まったらしい
こうして、帰宅した聡は
家族に状況説明
かなみから予め状況の説明を受けていた紗友里も納得顔だ
かなみは驚いていた。
時間ができたことへの喜びと今後のことを考えると不安な夫婦だ。
紗友里は自分の希望が叶うかもしれないとちょっと嬉しそうだった。
そして、後日例の生徒さんには希望の指導員は体調不良で教えることができないと聞き
泣くことになるのだった。
しかし、ほんの出来心の淡い恋はあっという間に忘れられるだろう
かなみが今後この子が気づけば鼻毛が出ているという呪いをかけたのは内緒。
かなみは怨念を込めただけ、効くかどうかはご想像にお任せします♪
幸か不良か時間ができた
みんなでダンジョンで稼いでみないかと紗友里が提案した。
かなみも何気に再就職の活動がうまくいってないこともあり
家族でダンジョンへしばらく通ってみることにしたのだった。
ちなみに紗友里はダンジョンから向こうの世界へ行くのを密かに思案していた。
フランソワが他にも人が居ると言っていたし
こっちの世界でないなら、学校の話も無くなると考えたのだ。
賃貸のこの家から3人も人が消えたら大変なことになるのは目に見えていえるのでその辺をどうするか考えなければとは思っていた。
最初のダンジョンのフロアマップのは無事に埋めることができていた
マップの右奥に重厚な扉を発見したてそこはまだ開いてはいなかった、たぶんボスが居て先に進めるようになるだろうと予想はついていたが
開けたら倒すまで閉じるようなありきたりな展開を予想して開けずにいたのだった
ブクマ応援などありがとうございます!
いつまでこのペースを保てるかわかりませんが頑張りますm(_ _)m
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