第16話 次々と襲い掛かる不運
休日には家族でダンジョンへ行ったり、いつも通り買い物へ行ったり
それぞれ動いていたのだが
そして落ち着いてきたので、小さなメダルと換金に行くことにした。
行く前に確認したのはメダルの重さ
メダルは一つ9g
とりあえず、今回23枚売ることにした。
たまたま実家を整理していたら発見したという理由にも不思議ではない数だろうということになった。
全部で207g
「これ売れたら1年くらい安心かな。」
とかなみ
「今って、金1万5千くらいまで上がってるよね。全部金だったら300万越えだな」
と聡
「売れそうなら、まだあるかもとか言っておこうか。車のローンとか払っちゃわないとだし。」
買取のお店の方には実家の片付けをしていたらなぞの金貨が出てきて鑑定して欲しいとお願いした。
まだあるかもしれないから、鑑定結果が良ければまた持ってきたいという話も匂わせることも忘れない。
枚数やグラムを確認して金かどうか調べる為時間が欲しいと言われた
自分たちも金なのかわからないしそれはもちろんと
話を進め、引換証を発行してもらう
メダルをマジマジと見て、重さを測ってくれたその人は多分金だと思うと言っていた。
当たり前である。
かなみと紗友里の小さなメダルの説明には純金と表示されていたのだ。
鑑定には時間がかかると言われたので急いではいないができたら連絡をよろしくお願いしますとお願いしてお店を後にしたのだった。
その後、ネットや派遣会社からいくつかエントリーしたが全滅
かなみの希望の職がないのだ。
選ばなければ仕事はある。
だが、続けられるとなると話は違うのだ。
とはいえ、いまだ無職の身
ダンジョンで肉は手に入るが焦るは焦るのだ。
その数日後
かなみのスマホが鳴った
「げっ、実家からだ」
いつもの独り言を呟きながら出ると
「……そう。わかった。聡さん帰ってきたらそっちに行くね、さゆの服とか無いから準備するわ。できることはこっちで動くから何でも言って」
そう言ってスマホを切る。
「さゆー!じいちゃん死んじゃった。」
そうかなみの父が亡くなったという知らせだった。
「マミ軽くない? そっか…。私、どうすればいい?」
「いつかは来ることだから。葬式とかあるから黒い服がいるわね。」
とかなみ。
紗友里はネットの通信高校に通う為制服がないのだ。
そして、納戸でフランソワにも説明少しの間大家さんの家に居て欲しいとお願いする。まあ、大家さんがOKしてくれたらだが。
その足で大家さんの家に行く、実家の父が亡くなったこと家を空けなければいけないことなどを説明してフランソワを少しの間預かってほしいとお願いする。
大家さんは突然のお願いにもかかわらず快く引き受けてくれたのだった。
その日帰宅した聡に父が亡くなったことを知らせる。
フランソワが大家さんのところに預かってもらうことも説明して、校長へ直電
そこから聡は会社を休み
かなみと紗友里と一緒に実家へ行き
手続きやら、葬儀などをこなす。
かなみの母親は意気消沈してしまい、葬儀もろもろが終わった後
頭が痛いと言うのですぐ病院へ連れて行った
状態が良くなくてそのまま、入院となってしまった。
聡は忌引きの休みが終わってしまう為、紗友里とともに家に戻り会社に行かなければいけない。
入院手続きが終わったら、みんなで一度家に戻り
フランソワを大家さんのところから連れ戻し
かなみだけ母の見舞いやら、亡くなった父の相続の関係で動き回る
元々かなみ両親は再婚同士であの時代にしては珍しいが子供ができるのも晩く、
聡の両親とたいして年齢は変わらなかったのだ。
亡くなった父親も享年85歳
入院してしまった母親も79歳になる。
今まで以上にスマホが鳴るとビビるかなみであった。
そして、母親も入院の甲斐なく亡くなったのだった。
母親の葬儀なども終え
残すところ、実家の解体そして売却と相続の手続きだけとなった。
かなみは節約の為すべてネットで調べながら自分で手続きしていた。
こういうことは手続きの場所へいけばきちんと教えてもらえるから手間さえ惜しまなければ自分で可能なのだ。
紗友里が落ち込むと困るので、聡には休みの日にはフランソワと共にダンジョンに行ってあげて欲しいとお願いしていた。
紗友里も母であるかなみが忙しいのが見て取れたので、フランソワの散歩に行くのだった。
聡の休み以外はダンジョンへは行けなくなってしまった。
既に連絡が来てはいたが取りに行けていなかった小さなメダルの引き換えに行くことにしたのだった。
「……はいっ、ありがとうございます~こちらもだいぶ落ち着いたので
今からうかがってもいいですか?
はい、では今日中に伺います~
よろしくお願いします。はい、それでは失礼いたします。」
スマホを操作しながら2人に振り返りつつ
「やっと換金できます。今日行きます!」
パチパチパチパチと聡と紗友里が拍手である。
「聡さん疲れているところ悪いんだけど一緒に来てくれる?
さゆも一緒にどう?帰りに美味しい物食べて帰ってこない?」
と聡への依頼と紗友里を誘う
「全然大丈夫、運転くらいしますよ~」
と聡は快く答えてくれる
「びくドンがいい!」
速攻答える紗友里
「たまには違うもの食べに行こうよ~」
とかなみ
買取のお店につくと
1g 15,465円が今日のレートと教えてもらった
「全部で207gですので合計で…」
ごくりとかなみと聡の喉が鳴る
「3,201,255円になります
ちなみにまだ、このメダルはご実家にありそうですか?」
「3,300!? あ、すいません。さらっと探しただけなのでちゃんと片付ければもっとあるかと思います。結構枚数あったので、もし金じゃないならご迷惑かと思って」
「そうなんですね、また見つかったらぜひ!うちにお持ちください レートによって金額変わりますけど コチラキャンペーンのお米になります!」
「ありがとうございます〜。わーい
次も見つけたら、よろしくお願いします。」
こうして、大金とお米を手に入れることができたかなみ達
この時既に
相続の手続きまでは終わらせていないので、実家の廃品処理など全部持ち出しだった。
父親の葬儀代だけ母の名義だった株を売り払いどうにか間に合ったのだ。
危うく貯金が底を尽きそうだったので一安心。
「しばらく私働かなくていいかも(笑)」
とかなみ
「ずっと頑張ってきたんだから、ゆっくり休んでいいだよ。疲れたでしょ。」
と労う聡
「マミ大丈夫?」
と紗友里
「あ?ジジババ死んじゃったことで落ち込んでると思ってる?
年齢が年齢だもんしゃーないさ。人はいつか死ぬのが当たり前だよ。
ばあさんはじいさんに頼りっきりってとこあったし。こうなるかなとは思ってたし。そんなにショックを受けてない私がいる。
まさかほぼ同時に逝くとは思わなかったけどね(笑)
ま、手続きも後は相続の中身の明細?みたいな書類用意するだけだし財産はほとんど無かったから
株があと少しと土地代くらいかな、ということで!
小さなメダルをひたすら狩りつくすわ!税金目一杯無駄にしないわよ!
今回の換金で320万、株自体はあと200万程度だし、家は上物に価値はないから更地にして土地だけにして売るからそれはこれからちょっと手間かかるけど、ゴミとか捨てる分と葬儀関係のお金は相続から除けるから相続人は私1人になるからMax4200万までは無税よ
これから土地がいくらで売れるのか取り壊しにいくらかかるかとかいろいろあるけど書類を用意できるようにするわ!」
土地は地価が上がっているのでもしかしたら1,000万くらいにはなるだろうと踏んでいる。
そう、小さなメダルは実家から発掘したことにして沢山売り払い税金対策にするつもりなのだ。
当面のかなみの稼ぎの変わりにしようとしていた
かなみは相当図太い精神を持っていたのだ
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