11 世界樹

 世界樹


 この世界には三つの世界樹がある。

 北の大陸の世界樹。

 南の世界の世界樹。

 そして、東大陸。

 秘境、あるいは神域と呼ばれている人の住むことができない深い大自然と強大な力を持つ神獣たちが生息している大陸にある世界樹。

 この三つがある。

 世界樹はその名前の通りに世界を支えている大きな力であり、生命の循環を守る星の生み出した装置でもある。

 そのうちの北の大陸の世界樹は今は塔という名前でも呼ばれている、エルドラド帝国の大都市であり、大要塞として北の大陸の中心にそびえ立っていた。


 エルドラド帝国 塔 最上階 女帝の間


「よくきてくれました。セラム。フィナ。アクアム。シエル」

 とパール女帝は言った。

 パール女帝の横には虹の大賢者ロールとエルドラド軍の総司令官である騎士団長のアゼルがいた。

 エルドラド帝国のトップに君臨している人物たちがいる。

 ルドース帝国との決戦に敗北したエルドラド軍は現在、この塔にまで勢力を後退して押し込められている状態になっている。

 北大陸の半分以上を支配しているエルドラド帝国の首都を含む西北地方の三分の一くらいの領土が既にルドース帝国に支配されていることになる。

 普通の国であれば、もう戦争はできない。

 しかし、エルドラド帝国にはまだ戦えるだけの力が残っていた。

 そのすべての力を、エルドラド帝国は塔に集結させているのだ。

 ルドース帝国との最後の決戦のために。

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