【詩】また一つの失望

「ありがとう」「助かるよ」

そんな言葉に踊らされ

あなたのために尽くしたとして

あなたにとっては何気ない


「あなただけ」「愛してる」

何度も聞いた、その言葉

そう言うあなたの目線の先に

私がいたのは数秒間


本気で求められた気がした

ようやく自分に価値を見つけた

持ち上げられた自分の価値は

使い捨てられ、再び失くした


裏切られるとわかっていても

心のどこかで信じてしまう

嘘をつかれて傷ついたとて

信じることはやめられない


人の心は信じたかった

信じるたびに、枕が濡れても

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