第13話 學校と公苑と 3

『公園も学校も日中は人が出入りしてとってもにぎやかで明るい、でも日がかげり、人が居なくなって真っ暗な学校も公園も怖いくらいさびしいでしょう?

 プラスのパワーから、マイナスパワーになってしまう。

 学校は小学校に限らず中学校や高校。公園は大小関係なく、昼と夜は全くと言っていいほどその様子が違っている、お昼のざわめきみんなの声、それに比べて夜の学校や公園の静けさは、怖いくらい。

 そう、人の想いが集う所。

 楽しかったり、人の想いが集まるパワースポット。

 そういう共通点がある、

 特に同時期に建てられた学校と公園は、つながっている。

 確か、百合川さん、そなたは前にダンス大会とやらが急遽きゅうきょ中止となったと言っていたが理由は聞いたのかえ。』

 と、百合川さんの方に振り向いて、佐保姫はたずねた。

『いえ、詳しくは聞いていませんでした。係りの人が、何でも公園自体が使えなくなったと言っていて。

 公園に入れなくなったとか言っていました。

 お母さんに車で送ってもらったんだけど、駐車場にすら入ることが出来なかった。』


 佐保姫は続けて言った。

『何年か前に、世界を震撼しんかんさせる出来事があって、町の灯が消え、世界の動きが止まり学校や、公園からひとが消えた時期があったわね、今は平常を取り戻した。

 けど一旦崩れた、パワーバランスは早々に元通りにならない。

 人が集い季節を感じることが出来なくなった、公園が人を拒否きょひし始めた。

 ゆくゆくは学校もそうなってしまう。』

 その時、

 モモちゃん先生のスマホのRAINが鳴った。

 画面を見ると顔色が変わって。

『学校からグループが来たわ、学校が臨時休校になったって。』

 スワイプして『エッ学校に入れなくなった?』


 百合川さんが、『どういう事なんですか?』と聞いても。

 先生は、『分からないわ、いずれにしても職員、先生みんな呼び出しがかかったから、このミーティングは中止。先生学校に行って来るわ。』


 その時、お母さんがあわてて僕の部屋に入って来て、

『ねえ、コーちゃん。ニュース見た?なんだか、学校とか、公園が大変な事になってるみたい。』

 それを聞いた女子みんなが、僕を見て『コーちゃん、って呼ばれてるの?』

 とクスクス笑っている。

 僕は、顔が真っ赤になるのが自分でも分かる位になって。

 まるで、誤魔化ごまかすように。

『じゃあモモちゃん先生、僕たちも行きます。連れて行ってください』

 と僕は、先生に向かって言った。

 誰かが。

『コーちゃん、張り切ってるー。』

 とか、

『コーちゃん。』

 って何の意味も無く僕を呼ぶ。

 だから、女子って。大人数になると苦手なんだ。


 と思いながら、モモちゃん先生のトラックみたいな車に、みんな乗って。

 学校に向かった。

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