第4話 鍵と白い影 3
『は~。やっとよんでくれたわ。』と、その白い影が人の形になった。
その
『やっと
その人はそういった。
今、僕達が、草を抜いている途中のまだ、草で生い茂った、
『あなたは、だれ?』百合川さん
『どこから、来たの?何かのイリュージョン?』宮竹さん
『失礼ですが、部外者は、職員室で所定の手続きをしてください。』モモちゃん先生
『えと、えと』、僕
『・・・・』松根さん
『そんなに一度に言わないで。』と着物の女の人は、手に持っていた、折り
『わらわは、
『なぜ、私のあだなを知ってるの。』と、びっくりしたように、モモちゃん先生。
『和歌には、その時の人の想いが、
『その思いのこもった和歌を、
ら。
『呪文、みたいなものなのかしら。』松根さんが、呟いた。
『そうね、呪文かしら。』松根さんの、つぶやきに
『それに、わらわは、ここの
『ここ数年で、園芸部に入部する人や、この
立ち止まり
『数年前は、それは、それは、きれいな
『私が、先生になる前の話ですね。』モモちゃん先生
『そう、以前のここをお花いっぱいにしてくれていた、先生は、
『それだ、だから、あの
『今回、久しぶりに園芸部の人たちが来るって、わかったから、わらわは
『僕の、前に落としてくれたんだ。』やっぱり、見間違いじゃなかったんだ。
そして、
『どうして
『ここ、学校はたくさんの人が集い、いろんな思いや、いろんな感動、いやな事、よかった事、出会いや、別れがある、そんな思いが集まる、そんな場所なの。』
『例えば、運動会、遠足、林間学校、修学旅行とか、あと卒業式。』とモモちゃん先生
『そう、和歌を
『そんな思いの集まる場所で、咲き誇る花で四季を感じることは、
『だからこの
『そう、
『でもここにいる園芸部のみんなが、活動してくれるおかげで、
そう聞いた僕たちは、
ところが、
『ちょ、ちょっと、なになに!』と僕は言って、引っ張られる方向にぐるぐる回されて。
僕の後ろに隠れながら、『虫、何とか、しなさいよ!』って僕のせいみたいに、言われても。
『虫、苦手なんだから!』グイグイ背中押されてる!『もー』って思いながら
そして、虫を
と、同時に今度は『ぎゃー』と言いながら、
さすがに、
『抜いた草とか、枯れ草を一か所に集めて一輪車、ねこ車に載せてー』とか、
『それを、ごみの
『その帰りに、物置にある
『持ってきてくれるー』とか、
言われたり、『大きな石あるから、男子、おこしてー』とか、
めったやたら、言ってくる。
いたずら、しなきゃよかった、ああ、
そんな時『大丈夫、大丈夫。男子、がんばれー。』って
そのニコニコしている笑顔が、この前お母さんに、女子の事で、相談した時の『大丈夫、大丈夫』って言いながら、ニコニコしていた時の笑顔、そのままだったので、不思議な気がしたんだ。
『あーあ』やっぱりサッカー部入りたかったなー。
見上げたら、
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