第11話
そして戦闘がはじまる
ジュウは3人に身体能力増幅魔法をかけた
「まず、あの鎧を剥ぎ取ろう」
ジュウは指示を飛ばす
「炎獄の炎よ!」
リルは魔法を飛ばす
相手は炎柱に包まれた
しかし、赤熱しているだけでダメージは無い
「火炎系で最強の技なのに…」
リルは驚いた表情で見つめている
「No.2は伊達じゃ無いって事か」
俺は呟く
「だが熱を加えているんだ。弱くなっているはず」
ジュウの一閃が相手を捉える
ガシッという音と共に
ヤツの右腕が斬り飛ばされた。
しかし、ヤツの動きは素早い
ジュウは蹴り上げられ宙を舞った
「ジュウ!」
リルが走り寄って回復魔法をかけている
ヤツは俺の方にふりむいて向かって来る
しかし、俺には考えがあった
「リル、魔法で水か氷は出せないか?」
「氷は出せるけど、攻撃魔法じゃ無いわ」
「上出来♪ヤツをキンキンに冷やしてやれ。」
「何を言ってるか分かんないけど…やってみる」
「フェローズ!」
リルが呪文を唱えると、辺りが急に寒くなる
見たら
ヤツの身体に霜が付いている
今だ
俺の後ろ回し蹴りが炸裂した
打撃では最強の部類に値する技だ
ビシッ!
ヤツの鎧は砕け散った
「え、何で!」
リルが驚く
この世界では物理学って無いのかな?
熱膨張した物質を急冷却したら
脆くなるだろうに
よく、カーチャンに叱られたな
ガラスコップに熱湯入れるなって
「後は、本体だけだ」
しかし、不敵な笑みで
悪魔は微笑む
「私には実態がないのだよ。さて、どうするつもりかな?」
「何か方法は無いか?」
二人の方に振り向いてみたが…
ふたりとも、かぶりをふっている
ヤツの片腕が槍状に変化した
「串刺し。フヒフヒフヒ」
素早い攻撃だ。
しかし、空手と共に剣術を習っていて良かった。
空手の師範が言ってたっけ。
剣と拳で黒帯を取れば一人前だって
(師匠曰く。武士は、皆、ふたつを学んだもんだ)
今は
感謝しかない。
しかし、アイツは実態が無いのに
なぜ物理攻撃出来るんだ?
そうか
「リル、合図をしたら俺ごと光の封印を撃て」
「また?死ぬかも知れないのよ!」
「俺は、すでに死んでいる」
「もうっ!!バカ!!!」
悪魔のやりが俺の肩をつらぬいた。
「弱い。この程度の相手に魔王様は負けたのか?」
「確かに弱いけど、知恵はお前達より上だ!」
俺は左手でヤツの槍を掴み、右手に隠し持っていた聖剣の破片を喉に突き刺した
「お前に敬意を払ってやろう。魔王と、同じ手で葬ってやる」
「撃て、リル!」
辺り一面が光に包まれた
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