帰宅困難⁈ ~オレはアニメ最終回をリアタイしたいだけなのに~

天貴 新斗

第1話 主人公の年齢

 やあみんな。いい夜を過ごしてるかい?

 オレはいま、とてつもなく最悪な夜を過ごす事になりそうだ。


 オレはとにもかくにもっ!

 一刻も早くっ! 家にっっ!


 帰りてえんだよおおおおおっ!



◇◆◇◆◇◆◇



「おぉっ! この光っ、ついに成功した!」


 眩しさに目が眩んだオレの耳に、ムカつく上司そっくりなおっさん声が聞こえる。

 いや、オレも後輩から見たら十二分にオッサンだけど、心は十歳は若くいたい!

 ごめんうそ。見栄をちょっと張りたかっただけです。


「これで魔王の恐怖も退けられるぞ!」

「さあ、勇者よ!」


 光が弱くなってくのと同時に、周囲のボルテージも下がってく。

 そりゃそうだ。

 いいか、こういう時の定石はな。


 大っ抵っ、学生なんだよっ!!

 ↑のやつフォント拡大して、太文字で強調してやりたいんだよっ。

 動きも思考もキレッキレの学生が優遇されてしかるべき!


 いや、世界の運命を左右するとかそう言う憧れもあった時期は正直あるよ?

 あるけど、そう言う「お呼ばれ」を楽しみにした時代はもう、十年以上も前に終わったの! 



 なんだって、四十路よそじ手前のオレが召喚なんぞに巻き込まれてんだよぉぉっ!

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