学校中で最恐と恐れられている龍姫に告白される

ゆきいろ

第1話

高校生になって人生で初めて告白という物をしてみた。相手は学年でも聖母と呼ばれる誰にでも優しく接している。竜胆愛歌という同級生の女の子。


授業が終わり生徒達が、帰宅している中。竜胆さんを屋上に呼び出す事に成功する。


「それで、大事な話って何かな」


「あの……竜胆さんあなたの事が好きです。俺と付き合ってください」


「うーん、無理」


笑顔でストレートに答えられる。どうやら俺の人生で初めての告白は振られてしまったみたいだ。


「なんで、駄目なのか聞いても」


「えー。私、別に君の事なんて好きじゃないし。正直、今時、屋上で告白とかキモすぎて無理、www」


聖母と呼ばれていた彼女の竜胆さんの顔は、まるで悪魔のような笑顔になり歪んでいた。その後、すぐ竜胆さんは屋上の扉を開けて出ていってしまった。


屋上のフェンスに近付いて下を見下ろす。帰宅途中の生徒達が群がっている。竜胆さんに振られてしまい、人生なんてどうでもよくなってきて。このまま屋上から飛び降りてしまおうか、そんな事を考えていた。


「おい、そこのお前」


「は、はぃぃ。屋上は立ち入り禁止なのは知ってましたけど。勝手に入って、すみませんでした」


もしや先生に見つかってしまったのかと思い、驚いた声をあげてから振り向いて謝る。だが、その人は別に先生などではなく。この学校の制服を着用していた。




龍姫、彼女は生徒達からそうあだ名で呼ばれて恐れられていた。


なんで龍姫なんてあだ名なのか、それは他校の不良学校の生徒達が、彼女にボコボコにされて何人も病院送りにされていたからだ。他にも色々な噂が学校中に広がり。ついたあだ名が、最恐の龍姫。なんて噂話を聞いた事がある。


そんな龍姫が目の前にいた。しかも俺に対して凄く怒っているようだ。


「あの、俺に何かよう?」


「ああ、用がある」


彼女の気に障るような事でもしてしまったのかと、過去を遡るが。彼女とは入学してから、今日、話しかけられるまで。一度も話した事がなかった。


「その、私と付き合ってくれないか」


龍姫は恥ずかしそうに、頬を赤く染めて、伝えてきた。




一体、今、何が起こったのだろうか。学校中で最恐と恐れられていた龍姫は。聞き間違いじゃなければ今、付き合ってほしいと言ってきた。


「付き合ってほしいって一体、何に?」


「そんなの、言わなくても分かるだろ」


俺の質問に龍姫は頬を赤く染めて、もじもじと手を弄って答える。今、一瞬だが最恐と恐れられている。龍姫の事を少しかわいいと思ってしまった。


いや、わからないから聞いてるんだけど。なんて、言ったら殴られそうな雰囲気だ。


「さっきの付き合うってどう言う意味?」


頭で考え過ぎた結果、いつの間にか声に出していた。


「は……?」


やべぇ、凄く怒ってる。そりゃ、怒って当然じゃん俺の目の前にいるのは、あの龍姫だ。買い物を頼んで、違う物を買ってきたら、半殺しまでぶん殴ったりして、病院送りにされたって人がいるって。噂で聞いた事がある。


命が惜しいので、今すぐこの屋上から走って逃げ出したい。そう思っていたら、龍姫が突然手を握ってきた。


「おま、あなたの事が好きです。私と付き合ってくれませんか」


俺の手を握り、頬を真っ赤に染めて龍姫は俺に告白してきた。


「俺の事が好き?」


嘘だろ、彼女とは今日初めて喋ったのに。なんで彼女は俺の事が好きなんて言ってくるんだ。


「えーと、つまり。さっきの付き合ってほしいは、俺の事が好きだから。男女間の交際って意味であってる?」


「あぁ、そう言う意味であってる」


どうやら本当にあの龍姫が、俺に告白してきたみたいだ。


そして考える。仮にこの告白を断るとしよう、そしたら俺は一体どうなるのだろうか。やはり殴られるのだろうか、いや告白してきたから断っただけで殴るなんて、そんなの……ありそうだった。


「やっぱりダメか……?」


「え……」


龍姫はいきなり涙目になると、目から涙が溢れだしてきたので驚く。あの龍姫が泣いている姿なんて、一度も見た事がない。


「お前も私の噂を聞いてるんだろ。確かに私は噂通り、暴力を振るうが。それは悪い奴なだけであって……って、私はなんでお前にこんな事を言ってるんだろう。やっぱりさっきの言葉は忘れてくれ」


「ま……待って」


屋上の扉を開けて出て行こうとした龍姫の腕を掴んで呼び止める。龍姫は涙を流したまま振り返ってくる。


「俺。今まで告白なんてされた事なんてなくて、さっきのもまさか告白だったなんて思わなくて」


俺に告白してくる女の子なんかいないって、ずっと思っていた。たが龍姫は俺に告白してきた。


「君の告白の返事、もう少し待ってくれないかな?」


龍姫に伝えたら、龍姫は腕を掴んでいた俺の事を投げ飛ばして地面に叩きつけられた。起き上がると龍姫は顔を真っ赤にして屋上から去っていった。

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