閉じる
表示設定
目次
日常
コンビニの帰り道
袋がちょっと重くて
左肩が少しだけ
だるくなる夕暮れ
イヤホンコードが絡まって
何気ないため息
空の色も
なんか微妙で
でも
それが今の気分と
似ていて
急がなきゃ
って思ってたこと
忘れても
なんとかなってるし
あのとき
泣きそうだったのも
いまじゃもう笑い話かもね
今日も
何も起きなかった
それがちょっと
嬉しかった
特別じゃない景色が
いつの間にか
愛しく思えてる
ただ歩いてるだけで
少しだけ心がほどけた
「ちゃんと生きてる」って
そんな日が
きっと未来をつくるんだ
信号待ちの人たち
知らない顔ばっかり
だけど
どこかで誰かが
きっと今日も笑ってる
自販機のジュース選ぶとき
迷いすぎて後ろがつっかえて
「ごめんなさい」
って小さな声
誰かが優しくうなずいてた
目立たない景色の中に
ちょっとだけ
優しさがあって
何気なくすぎていく
日々が案外
宝物だったりする
それが何より愛しかった
焦る日も
止まる日も
全部まるごと
抱きしめてあげよう
明日も
こんな感じでいい
きっとそれがわたしらしい
“平凡”を生きる勇気が
そっと背中を
押してくれる
いつも通り
だけど確かに
わたしの一日を。
____________________
2025/06/18
ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）
応援したユーザーはいません
応援する
アカウントをお持ちの方はログイン
カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
カクヨムに登録すると作者に思いを届けられます。ぜひ応援してください。
新規ユーザー登録（無料）
カクヨムに登録して、気になる小説の更新を逃さずチェック！
カクヨムに登録して、お気に入り作者の活動を追いかけよう！
応援すると応援コメントも書けます