君が今



教室の隅で

うつむいてた君

僕は

ただ見ているだけだった

縮んでる肩を

誰よりも

近くで

気づいていたのに


言葉なんて

どうにもならなかった

ただ君のそばに

いるだけで

今はよかったのに

僕は何も

できなかったんだ


君が今笑って

くれているのなら

それでいいんだ

眩しすぎる

光の中で

僕は

そっと目を

伏せた



あの日と同じ

景色の中で

君の笑顔が

遠くに見える


傷ついた

過去も涙も

きっと

今の君を

強くしたね


「大丈夫?」

って言えなくて

手も伸ばせなくて

僕はただ

何もできずに

時が

過ぎていたんだ


君が今笑ってくれてるなら

それで

いいんだ

僕がいる日

できなかった事

君は

もう乗り越えたんだね


いつか

時間とき

戻せるのなら

君の

涙を拭えた

ただ気づいても

僕には

その資格さえも

きっと

ないのかも

しれないね


それでも君が

笑ってくれてるなら

それでいい

少し楽になるんだ

君の

未来が眩しすぎて

僕は

そっと

空を仰いだ




__________


2025年2月25日

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