第13話
「わ、うちの学校の制服じゃん。」
身に纏っている制服をジロジロ見て、少しため息を吐いた、女の人。ダボっとした服を着ていて、ズボンは多分、ジャージ。早くから付いている電灯に照らされた髪の毛は明るい茶色で肩にはついていない。けど、根元の方が黒だから、多分染めてる。大きなフープピアスを耳につけていた。
「ジロジロ見ないでよ。」
あなたもジロジロ見てきたじゃないですか、と言いそうになるのを堪えて、目を細める。すると、彼女は「きも。」と呟いた。その言葉が引っかかりながらも、口を開いた。
「
すらっとした体型は見たことがあったし、声は聞いたことがあった。
「え、なんで、知ってんの?きも。」
口の悪さと綺麗な顔立ちが、学年内ではよく話題になる。綺麗だけど意地悪なところがあるから、彼氏ができない、ってクラスメイトが言っていた気がする。
「よく話題になっているので。」
「あー、なるほどね。口が悪くて、孤立してることをかっこいいって思ってる、って噂だっけ?めんどくさいし、きもい。あんたもそういうの信じるタイプの人間か。」
あからさまに顔をしかめて睨んでくる月野さん。たしかに、同じクラスになったことがない他人に自分のことが知られているのは、いい気分じゃないだろう。すこし、間違えた。
「すみません、そういうわけじゃないです。不快にさせてしまったのなら―――」
「うん、不快。そこ、あたしの席だからどいて。邪魔。」
「あ、すみません・・・・・・。」
急いでベンチから離れる。もう少しいたかったけれど、多分ダメだ。「失礼します。」と小さく呟いて、公園から離れた。
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