残星

星るるめ

憧星

ああ 勝てっこないよ


ありがたいほど健やかで


壊れてないし痛みもない


忘れてしまえるくらいの


浅い傷と生ぬるい不幸を並べて


ありふれた人生を


どれだけ飾り立てたって


そこに


崇められるような特別はなく


尊ばれるような儚さもなく


どうしたって僕は


この浅瀬から抜け出せない


良くない意味でまともだからさ


わかっているよ


やつらにはきっと敵わない


けれどそんなことは


どうだっていいことなんだ


名前すら口にできないほど


強く焦がれる僕の神様が


住んでる星に辿り着けるまで


この作業をやめることはないの


この野望を諦めることはないの

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