便利部っ!
目黒恵
第1話便利部の変人
都内にあるここアダムス学園中学高等学校。
このアダムス学園の中学の生徒会室では、たくさんの部の部長達が、新入生の部活見学に関する書類を提出しに来ていた。
だが、中には、こんな部活がある。
「便利部か。ありがとう」
生徒会長の
「あれ?ガンモはどうした?部長じゃないか?」
萌音は不思議に思って聞いた。
ガンモとは、便利部の部長の蒲生雅子の事だ。
「雅子は近所のお宅の自転車壊れたって依頼受けて直しに行ってるのよ」
綱が説明した。
「全くしょうがないな。次は来るように言ってくれたまえ」
萌音が呆れると
「カザーイン、わかったよ。次は必ずガンモに行かせるからよ。あれ?次生徒会に提出するのなんだっけ?」
道成がふと疑問に思った。
「次は確か文化祭関係だ」
萌音は思い出すように言った。
その頃、雅子は学校から歩いて5分の家の子供用自転車のタイヤがパンクしたため、修理を終え、戻って来るところだった。
部室に戻ると、
「雅子!カザーイン激おこだったよ!次は雅子1人で行ってよ!」
綱はぷりぷり怒っていた。
「ごめんごめん。まさかかぶっていたとは思わなかったから」
雅子は謝ると
「スケジュール調整ちゃんとしろよな。部長」
道成が言うと
「後で生徒会室へ謝りに行くよ」
雅子が言った。
その後、雅子は生徒会室に行き、萌音に謝った。
「カザーイン、ごめん。私が悪かった。今度リンツかゴディバのチョコあげるからさ」
雅子が言うと
「できればゴディバにしてくれ!」
萌音は興奮気味だったが、
「それより…忘れるなよ」
一旦冷静になり、恥ずかしそうに言った。
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