第14話 新しい友情

 学校生活が始まってから数日が経ち、少しずつクラスの子たちと顔見知りになっていった。魔法の授業を終えたあとの昼休み、綾、沙羅、絵里香、竜は一緒に食堂でランチを取っていた。


「最近、少しずつみんなと仲良くなってきたよね」と、絵里香がにこやかに言った。


「うん、でもまだちょっと緊張するな」と、竜が少し恥ずかしそうに言った。


 そのとき、食堂のドアが開き、数人の子たちが入ってきた。彼らは、他の子たちとは少し違って、やや威圧的な雰囲気を漂わせていた。


「おい、新入りたち。さっきの魔法の授業、どうだった?」と、一人の男の子がこちらを見て言った。彼は少し高飛車たかびしゃに感じられる目つきをしていた。


「あ、あの……、まだうまくできていないんです」と、綾は声を震わせながら答えた。


「そうか。お前たち、最下級生のクラスにいるんだろ? 俺たちはすぐにでも魔法使えるけど、下級生はどうせ遅れるだけだ」と、男の子は高笑いをして、仲間たちと一緒に席についた。


「うわぁ、なんだかちょっと……」と、沙羅がこっそりと耳打ちした。


「無視しよう」と、竜は優しく答えたけれど、目を見てわかるように少し不安げだった。


 どうやら、この子たちは学年で上位に位置している「エリート」のようで、最下級のクラスのことを馬鹿にしているのが見て取れた。魔法を使えないことをネタにして、周りの子たちに笑わせているようだ。


「でも、私たちはこれから頑張るんだから」と、綾は気を取り直して言った。

「最初はみんなできないんだし、焦らずにやっていけば大丈夫」


「そうだよ!」と、竜が元気よく言って、絵里香も頷いた。


 そんな中、別の子が近づいてきた。


「こんにちは! 私、同じクラスの美佳みか。あなたたち、新しい生徒さんでしょ?」と、明るく話しかけてきたのは、少し控えめな感じの女の子だった。


「こんにちは! そうなんです。綾、沙羅、絵里香、竜です」と、綾は少し驚きながらも挨拶をした。


「実は、私も最初は魔法が全然使えなかったんだよ」と、美佳は微笑んで続けた。

「でも、だんだんできるようになってきたから、焦らずに練習すれば大丈夫だよ」


「ありがとう」と、絵里香が嬉しそうに言った。

「あの、私たち、みんなと友達になれたらいいなって思ってるの」


「もちろん! 私、魔法の授業が終わったら、みんなで練習するのが楽しみだな」と、美佳は嬉しそうに言った。



 その後、クラスの中で少しずつ美佳と仲良くなり、昼休みに一緒にランチを取ったり、放課後には一緒に魔法の練習をしたりするようになった。でも、やっぱり一部の子たちには無視されたり、からかわれたりしていた。


「どうしてあんなに意地悪なんだろうね」と、沙羅がため息をついた。


「気にするなよ。自分のペースでやればいいんだ」と、竜が優しく言ってくれる。


 その日も何度かいじめっ子たちから冷たい言葉を投げかけられたけれど、美佳が助けてくれるおかげで、なんとか過ごすことができた。


ーー


 さて、学校に通っている間、ペットたちはどうしているのだろう?


 学校が始まってからというもの、ペットたちは学校の間、老夫婦の家で過ごしていた。家の中で自由に遊んだり、庭で日向ぼっこをしたりしていたが、帰る時間になると、いつも迎えに来てくれていた。


「ねぇ。ペットたちは元気かな?」と、帰り道で絵里香が言った。


「うーん、きっと元気だよ。私たちが学校に行っている間はおばあさんたちが見守ってくれるから」と、綾は安心したように答えた。


 家に帰ると、案の定、ペットたちは元気に迎えてくれた。竜のペットのピコは、元気よく飛んできて、飼い主を見つけるとピィーと嬉しそうに鳴いた。


「ただいまー!」と、竜がピコに向かって手を広げると、ピコは思い切り飛びついてきた。


 ペットたちがいてくれるだけで、心はとても温かくなり、安心できる。


 そんな風に、学校での生活が少しずつ進んでいく中で、この生活にも少しずつ慣れてきた。魔法の使い方もまだまだだが、ペットたちと一緒に過ごす時間が彼女たちの心を癒してくれる。そうして、新しい世界で少しずつ歩みを進め始めた。

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