第16話

─────自分でも無意識に、唇を動かしていた







私の言葉に、青年が目を大きく見開く





「え?」


「彩りの月。彩月です」


「……あ、ああ!!そうだ!!それだ!!」






青年の顔が一気に明るくなった


ずっとずっと分からなかった答えが分かって、

スッキリしたような。


見ているこっちが嬉しくなるほどの笑みを浮かべ、





「ありがとう!!!きっと、いや絶対そうだよ!彩月!うん!」

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