第19話

私を置いて、ひとりで逝ってしまうの?






────嫌よ。



置いていかないで。



一緒になるために駆け落ちしたのに。









嫌よ、雪。


私を置いていかないで。



お願い。



私をひとりにしないで。






貴方をのいない人生なんて考えられないの。


生きている意味がないの







ずっと一緒にいようって、誓い合ったじゃない






嫌…


雪…





ひとりは、嫌……!!



寂しいよ、貴方がいなきゃ、私は……










お願い……


お願い……




ねえ、雪……












貴方が死ぬと言うのなら、私は──────

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る