第12話 あなたはただ生きているだけでいい

人生というのは、決して嬉しいこと楽しいことばかりじゃない。

生きているのが嫌になる日は、遅かれ早かれ、誰にでも来る。もしそれが来ないのであれば、そのひとは多かれ少なかれ、自己欺瞞に慣れてしまっている。


生きているということは、こんなにも難しい。

ただ息をするだけでもしんどい日が、涙がどんどん溢れて止まらない日が、あるいは解離して涙すら出てこないような日が、きっと来る。

それでも、あなたはその日をちゃんと乗り越えていける。


しんどい日は、ただ息をしているだけでいい。

それに感謝する日が来るかもしれないし、来ないかもしれない。


それでも、生きているということは、幸せになる権利を持っているということだ。


美味しいものを食べて、「生きていてよかったなあ」と思う日が、来るかもしれない。

綺麗な景色を見て、「生きていてよかったなあ」と思う日が、来るかもしれない。

素敵な人に出会えて、「生きていてよかったなあ」と思う日が、来るかもしれない。

それは明日かもしれないし、1年後かもしれないし、70歳になってかもしれない。

それでも、生きてさえいれば、その希望はある。


ただ生きているだけでいい。

しんどい日は、ひたすら時間がすぎるのを待つだけでいい。

あしたになれば、あるいは1週間後になれば、あるいは1年後になれば、あなたのこころやからだを痛めている悩みや苦しみは、すこしはましになるかもしれないから。

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