雨のせい
好きとか嫌いとか 切ないとか恋しいとか
そういうものを書き綴りたくなる時と
イヤとか逃げたいとか ダメとか叫びたいとか
そういうものを書き殴りたくなる時があって
どちらもきっかけは とてもささやかで
目で追った歌詞に触発されたりとか
人からの呼びかけに 上手く返せなかったりとか
本当に 小さな小さなものだけれど
僕にとっては 感情の上下が入れ替わるぐらい
それは大きかったんだ
今日の気分はどちらだろう
こんなものを書いている時点で 分かり切っていることだけれど
そうか 雨のせいだ
雨が全部を覆ってしまったから
僕の瞳や気持ちにも 雨の膜が張り付いて
濁って見えるんだな
この膜が剥がれる時なんてあるんだろうか
もう長い間 べったりと貼り付いていて
友達みたいな気がしてきた
払っても祓っても ずっと付いてくる
僕の友達
ダメだダメだ 考えが沈みそうになっている
そんなことをしている暇はない
僕は会議資料を作らなくちゃいけないんだから
あぁでも 上手く言葉が見付からない
疲れたな 大きな犬にもたれて
「僕も疲れたよ」て言ってしまいそうだ
あ、変換を間違えている
「僕も憑かれたよ」
これが正解
雨が
雨が
雨が
僕に絡み付いて 僕を搦めとっていく
雨のせい 雨のせい
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