春にむせぶ

どこか遠くの海辺で 聞いたような鳴き声

春などいらないと言った 

あなたは冗談で

私は本気だった


もう少しだけ あと少しだけ

まぶたを閉じていて 


ずっと寒いままなら 寄り添っていられたのに

暖かな夜明けなどいらない ただここにいて


芽吹いた匂いに 息が出来ない

迷わない ツグミの羽ばたき

次の冬は きっと来ない

鳥も あなたも 私も


だから 

いつかその日が来るまでは 私だけのあなたでいて

繋いだ小指が冷えて 温度をなくしても

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