第83話夏の思い出②
マ〜ツリダ♪マツリダ♪
ドンドンドン♪
祭りのBGMで目を覚ます。目を開けると立派な山二つの影から麻衣さんの顔が見える。
どうやら俺は今、麻衣さんの膝枕で横になっていたようだ。
「....絶景かな」
「ん?咲夜きゅん起きた?疲れが原因っぽいからもう少し横になってね?」ナデナデ
麻衣さんが俺の頭を優しく撫でながら強制的に横にさせる。
俺としては大変気持ちが良く嬉しい限りなのだが、周りの視線が痛い。
「ちょっと!さくやが目を覚ましたならもう膝枕はいいでしょ!」
「麻衣ちゃん?抜け駆けはNGよ?」
「私は医療従事者として判断したまでです!決してやましい気持ちはありません!」ナデナデ
麻衣さんは頭を撫でるのを止めなかった。
「いや〜あの堅物がここまでなるとはな〜。兄さん、すまねぇな。こんな疲れるまで店やらせて」
俺の目線は二つの立派な山に釘付けだが、声からするに真輝さんだとわかったので対応する。
「いえいえ、やると言ったのは自分なので気にしないでください。それと皆も、最後に手伝ってくれてありがとうね。」
そろそろ下半身事情がよろしくなくなってきたので、体を起こして皆に向き合った。
「気にしないで!さく君にセクハラしてきた人達は私達がお仕置きしておいたから!」
「そうです!注文するふりして咲夜君にセクハラなんて...許せませんわ!」
「でも、さっちゃんの働いている姿...カッコ良かった///」
「ウチも思った///」
「わ、私も///」
同級生ズがなんか顔を赤くしながら悶々としていた。
「それよりもさくちゃん!皆になにか言うことあるんじゃない?」
「そうねぇ、あるわよね?」
「お母さん、ずっと待っているんだけど?」
「私も、無理しなくていいから..言葉だけ。」
「咲夜様、お願いします!」
大人組が俺からの言葉を要求してきて、同級生ズも期待に満ちた目をしていた。
「えっと、母さんと姉さん、その紺色の浴衣姿すごく似合っているよ。綺麗だ。」
「一子に一江さんも淡いオレンジ色の浴衣姿似合っていてかわいいよ。」
「カオリさんに麻衣さんの薄い水色の浴衣姿もとても似合っているね。二人の普段とは違う姿には俺も嬉しくなるね。」
「せんちゃんに百華さんの白い浴衣姿は二人にとても似合っているね。綺麗だよ。」
「静と汐音に未久は同じ薄い白とピンクが混ざった浴衣姿なんだね、三人ともすごく似合っていてかわいいね。」
皆それぞれ親子同士だったりで同じ色で合わせていてとても綺麗だった。
「「「「「ありがとう!」」」」」
「ぐほぉあ!?」
皆嬉しいのか全員で俺に抱きつくと言うよりタックルしてきて俺はダメージを受けた。
「か〜っ、兄さんは良い男だねぇ!うちの旦那と弟にも見習って欲しいもんだよ!」
「...まったくです。」 「...同じく」
浴衣姿の金子さんとマリアさんが暗い顔をしながら真輝さんの言葉に同意していた。
正輝は進の所で進と談笑していた。
よく見ると、村正さんも浴衣姿になっていたのだが、マリアさん達同様暗い顔をしていた。
「あらあら、氷室君起きたのね。...皆さん!ここからは我が家で食事をしながら花火の観賞会でも致しましょうか!」
輝美さんが俺達の所にやって来て、俺の姿を確認すると、小野田邸に皆を招待すると言い、俺達は小野田邸に向かうことになった。
何人かの組員さんはこの場に残り、出店の終わる20時まで待機することとなった。
・・・・・・。
小野田邸で皆と宴会することになった。
健太郎に光太郎、それに進も参加することとなり、組員さんだけでも賑やかだったのがより賑やかになっていた。
「咲夜君、ボク達が焼きそば買いに行ったあと倒れたって聞いたけど大丈夫?」
「僕も驚いたよ!あの後すぐに店の前が人でいっぱいになっていたからね。」
「心配してくれてサンキュな。さすがにあの人数の客を捌くのはキツかったよ。...そういや正輝は大丈夫だったか?」
「うん!皆が変わってくれたから咲夜君を支えていた橘さんをマリアとで関係者専用テントまで運んで休憩してたんだよ。」
離れた席に座っていたマリアさんと目があったので頭を下げておいた。
「しかし、氷室君の奥さん達はすごく綺麗だね!」
「ぶほぉ!?」
光太郎がいきなりな話題を振ってきたのでむせてしまった。
「ゴホッ!...っ、奥さんって、まだ俺結婚してないぞ!」
「おや?そうだったのかい?。でも実のところはもう婚約している様なものだろ?今男子が固まっているんだ、正直に言いたまえよ。わはは」
光太郎はこういうキャラだとわかっているが、中々に面倒くさいやつだ。
ただ、自分の気持ちを他の人、しかも同性に聞いて貰うのも悪くないのかもしれないな。
「そうだな・・・、正直に言うと俺は皆のことは好きだ。他の男と結婚して欲しくもないと思う。
まぁ、独占欲の強い男と思うかもしれないけどな!...ん?」
話をしながら友人達の方を見ると、驚いたような顔をしながら固まっていた。
皆にどうした?と聞こうとしたら後頭部に柔らかいものが当たったと思ったら抱きしめられていた。
「んふふ♡咲夜きゅ〜ん♡」
麻衣さんだった。
「浴衣って下着着けない人もいるんだって〜♡。私はどっちかなぁ?」
やたら色っぽく麻衣さんが絡んできた。
「わわっ!?お姉ちゃん、麻衣さんにお酒飲ませたね!皆!僕の部屋に避難しよ!...咲夜君、頑張って!」
「えっ?ちょっ!?まっ!」
正輝達は普段運動しない人間とは思えない速さで避難しに行ってしまった。
「ね〜え〜♡どっちかなぁ?♡」プニプニ
それにしても...この酔った麻衣さん....えっちだな!
「う〜、麻衣医師!咲夜様は渡しません!」ボイン
これまた酔っぱらっているであろうカオリさんに引っ張られてしまい抱きつかれてしまった。
・・・すぅ〜っ。今、俺はカオリさんのお胸様に顔を埋めている形で抱きしめられているのだが...なにこのウォーターベッドのような柔らかさは!...さっきの麻衣といい、少なくとも上は着けてないのか!?
「あ、あの!///カオリさん、落ち着いて。」
「むふふふん♡さーくーやーさーまー♡」
あ、結構お酒臭い。....でも今のカオリさん、ちょっとかわいいな。
「さ、咲夜君!...えいっ!」ボイン
次はいつの間にか近くにいた未久に抱きしめられてしまった。
ど、同級生のお胸様は刺激が強すぎる!
というか、着けてないな!
「次はママね♪」ボイン
今度は一江さんに抱きつかれてしまった。
未久はこの酒の席の空気で酔っぱらってしまった感じだったが、一江さんは確実にシラフだ。
「...さっきのお友達との会話...聞いちゃったわよ〜。
...待ってるからね♡」
「.....はい///」
一江さんは満足したのか、母さんの方に俺を投げた
「は〜い♡おかえりなさい♡さくやちゃん」ボイン
母さんのお胸様に埋まってしまい考えた。
皆!着けてないな!
「私も、お話聞いちゃった♪...なるべく早く答えがほしいな?♡」
「...うん///」
母さんも満足したのか解放してくれた。
まったくよそ様の家でなにやっているんだと思いながらも悪くなかったなと思っていると、なにやらすごく恨めしいような視線を感じた。
視線の方に向くと、姉さんに汐音、一子に静とせんちゃんがずっと俺達を見ていた。
輝美さんとお酒を飲んでいた百華さんが俺の所に来た。
「あの娘達は、さくちゃんに抱きついたメンツに比べてお胸がねぇ。だから恨めしいのよ♪さっちゃんは大きいの好きでしょ?」ボイン
百華さんが抱きついたと同時に彼女等の視線も強くなる。
「...ちゃんと考えてくれているさくちゃんのこと...好きよ♡」
百華さんはそう呟くと俺を解放して、また輝美さんと飲み始めてしまった。
ただ俺から離れた時の百華さんの顔は少し赤くなっていた。
・・・・・・。
その後、皆酔っ払ったりして花火の観賞会をする騒ぎではなくなってしまった為、小野田邸に皆お泊まりさせてもらうことになった。
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