第42話警護人の地獄のような訓練
次に俺達が向かったのは、野菜収穫教室と言う体験教室だった。
広い畑で育てた野菜を収穫し、自然に感謝しようというコンセプトらしい。
この畑は一部らしく別にとても広い畑があり、その畑で収穫した野菜を全国のスーパー等に卸しているのだと。
そして、この教室で収穫した野菜は、ふれあい体験教室の動物達のエサになるという。
俺は花子の為にと、やる気がみなぎっていた。
「それじゃあ、まず皆さんには芋掘りを体験して貰いますね!軍手を皆さんに渡しますので、軍手を着けたら手本を見せますので参考にしてやってみてください。」
係員さんの手本を見ながら各々芋掘りをやって行く。
軽く周りの土を退けて、一気に引っこ抜く。手本を参考にやってみるが意外と体力を使う。
花子の為にと頑張って引っこ抜いていくと結構楽しかった。
町田さんと南条さんが俺の前で芋掘りをしている。二人とも一生懸命にやっているせいでガードが緩くなり、町田さんは前屈みになっているせいかでお胸様の谷間様がチラチラと見える。
南条さんは後ろ姿しか見えないが、しゃがんでいるせいか、ズボンが少しズレてしまい、パンツの一部が見えてしまっている。
俺は二人のチラリズムを見て、ご機嫌が良くなった。
次はトマト等のハサミを使って収穫する野菜がある畑にやってきた。
このような野菜の葉には虫が結構付いていて、係員さんが「虫がいたら葉から取り除いて」と言っていた。
確かにイモムシのような虫が付いている、俺は虫を取りながら収穫していく。
「あ、虫だ」
姉さん達が機械的に虫を摘まみ上げ、地面に落としながら野菜を収穫していた。
君ら、虫触れないんじゃなかったの?
収穫が終わり、スタンプを貰った。スタンプには「野菜セットゲット」と書かれていた。
次に俺達は一旦食事にしよう!ってことになり、休憩エリアに向かうことに決めた。
俺は休憩エリアに向かいながら橘さんと話をしていた。
「しかし、この山のこっち側には、色々な体験ができる場所があったのですね。気が付きませんでした」
「橘さんはこの山に来たことあるんですか?」
「ええ、今いる山の反対側の山なんですがね、第1派遣室に配属されて初めての訓練で使ったんですよ」
「へぇ〜、どんな訓練だったんですか?」
「結構厳しい訓練でしたよ」
橘さんは過去に行った訓練の内容を教えてくれた。
「先に話をしておきますが、我々警護人は訓練校を卒業後に、訓練校の成績順で派遣室がどこかを決められます。氷室室長率いる第1派遣室は成績上位者が集まるのです」
「それで、訓練の内容なのですが、まず重さ60㎏の重しを背負って道のない山を登ります。それで山を10段階分けたとして、7段目位の所まで休憩無しで登りきるのです。」
うわぁ、地獄だなぁ
「次に、登りきった後に、そこで1ヶ月間、ナイフ一本のみでの野宿生活をはじめるのです。」
「ナイフだけでですか!?食糧とかは?」
「基本現地調達ですね。」
「えっ?それって?」
「野生動物とかを狩って生活していましたよ。」
「シャワーとかもないので、雨の日にみんなで全裸になって体を洗ったものです。懐かしい。」
一瞬、橘さんの全裸を想像してしまった。最低だ....俺
「特に、大変だったけど楽しかった思い出もありましてね、恵とマリアと私で熊を倒したんですよ。」
何それ!すんごい気になる!
「聞いても大丈夫ですか?」
「いいですよ。あれは、山生活一週間目くらいの時に、サバイバル生活に慣れずに空腹すぎて死にかけていた時ですね。他のメンバーも泣き言を言ったりともう、色々と限界になったときに、奴が現れたんですよ。」
「奴とは熊なのですが、立ち上がった姿は3m位の大きな熊でした。奴は我々を餌だと思い、食いに来たみたいなんですけど、極限状態の我々にはむしろ、食い物が向こうからやってきた。状態でした。」
「そこからはもう速かったですよ。まず、マリアが熊の注意を引き付けて、恵が地形を考えてマリアに指示を出しつつ熊の巨体を動きにくくする大木の間に誘導し、私が動きの鈍った熊をナイフで数十か所切り付けて倒しました。」
はぇ~すっごい人外
「その後、みんなで肉パーティし、体力が回復し狩りにも慣れ、無事達成できましたよ。」
「そ、壮絶でしたね....。」
「!?い、今は、咲夜様を護ることを生きがいとしていますので、狩りなどもしませんし、か弱い女の子ですよ!」キャピ
話を聞いていた俺が引き気味だったのに気が付いてか、橘さんが無害アピールしてきた。キャピキャピしてるのは少しかわいいと思ったが、か弱いは無理がある。フォローいれておくか。
「そ、そんな地獄のような訓練を終えた橘さんに護られてるんなら、安心だね!」
「は、はい!咲夜様に害をなすものが現れたら、全力で屠ります!!!」
あれ?フォローしたはずなのに、また怖いこと言ってない?
休憩エリアに着いたので、皆で支給された弁当を食べることにした。
ちょうど人数分の椅子と大きめのテーブルがあるスポットを見つけたのでそこで弁当を食べた。
「そういや、一般の利用者さんに出会わないね」
俺は少し疑問に思ったことを聞いてみた。
「えっと、今日は休園日だったんだけど、休園日をずらしてラギ学だけに開けてくれたんだって。」
町田さんが俺の疑問に答えてくれた。町田さん色々と知っているから今度からは田町さんに聞いたりしよっと。
てか一つの学校の為に休みをずらしてくれるなんて、すごいな。いや、休園日をずらさせたラギ学がすごいのか?
弁当を食べ終わって、地図を見ながら次に行く場所を話し合っていた。
「次はどこいこっか?」
「この近くだと、乗馬体験教室ですけど、スタンプの項目が無いですね。」
「この、的射て体験って気にならない?スタンプの項目もあるよ?」
今までのスタンプは体験教室に関係している食材が貰えたが、的射て体験に連想する食材が思いつかなかった。
逆に気になってきた。
みんな同じ考えをしたのか、次の場所は的射て体験に決まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます