第39話交流教室2日目
「おはよう、橘さん。すんません朝の運動に付き合わせて。」
「おはようございます、咲夜様。この施設には警護人が多くいるせいか、私も少し気が緩んでしまっていたのでちょうど良いのです。お気になさらず。」
早朝6時頃に、前日の内に橘さんに連絡をとり、休みの日の日課である早朝マラソンをやりにきた。
「では、今日は敷地内にある運動場の周りを走りましょうか。」
「ですね。よろしくお願いします。」
橘さんが持ってきた施設のパンフレットを見ながらランニングコースを決めた。
走りはじめて20分位経った頃か、前方に俺と同じ様に、女性を連れて走っている男性をみつけた。あれは・・・
「おはよう!健太郎!早いね」
「おはよう、咲夜君!そっちも朝早くから走ってるんだね」
俺と同じく早朝マラソンをしていたのは大林君もとい健太郎だった。昨日の内にお互い名前で呼び合うようになったのだ。
「そうだ、咲夜君に紹介するね。こちらボクの護衛してくれている、巴さんだよ」
「初めまして氷室様、健太郎君の警護人をしています、
「あ、どうも、氷室です。大林さん宜しくお願いします。あれ?大林って?」
「巴さんは、ボクの家の門下生で親戚なんだよ。あと婚約者の一人だよ。」
「そっか親戚さんだったんだ。あ、じゃあ俺からも紹介させてよ。こちら俺の護衛をしてくれている橘さんだよ」
「初めまして、大林様。橘カオリと申します。よろしくお願いいたします。そして久しぶりね巴。」
「えぇ、久しぶりねカオリ。貴女が警護人の職務に付けたことを嬉しく思うわ。しかも室長の甥っ子さんだなんてね♪」
「二人は知り合いだったの?」
「彼女もまた、第1派遣室の同期なんですよ」
「そうだったんですね。大林さん、母さんがいつもお世話になっています。」
「!?とんでもないですよ!私達派遣室の人間は毎度氷室室長にお世話になっているんですから、頭を上げてください!」
「カオリ、貴女良い主に巡り合えたようね。さすが氷室室長の甥っ子さんだわ」
その後20分程一緒に走り6時50分頃にそれぞれ部屋に戻っていった。
部屋に帰ってきた俺は、素早く体を洗い、部屋の露天風呂にダイブした。
「あぁ〜^^運動の後の温泉は堪らんな〜。」
まさに至福の時だ。
「咲夜!風呂に入っているのか?俺も入っていいか?」
「あぁ〜、いいぞ〜」
どうやら進も起きたのか、風呂に入ってきた。
「すまん、起こしちゃったか?」
「いや、目覚ましで起きただけだ。」
7時に目覚ましをセットしていたらしく、普通に起きたようだった。
「正輝は?」
「まだ寝ているぞ。」
「んじゃあ、7時30分位に起こしてやんなきゃな」
「だな」
朝食は8時からなので、まぁ30分あれば支度できるだろう。
「なぁ、咲夜、交流教室が終わって少ししたら夏休みだろ?何か予定いれているか?」
「いんや、全然。夏休みのことをまったく考えてなかったわ。そっかあと少しで夏休みか。」
「!?なら、夏休みの後半に2、3日程予定を開けておいてくれないか?」
「?いいけど、なんかあるの?」
「交流教室が終わったら話すよ。それに紹介したい人達もいるしな。」
「わかった。楽しみにしとく」
話を終えると、進は正輝を起こしてくると言い、風呂から上がっていった。
風呂から上がり、支度をしてから、俺達は朝食がある会場に向かった。
会場に向かう時に、正輝が「二人で温泉に入ってズルい!」とご機嫌斜めになってしまい、今日の夜は一緒に入る約束をしたら機嫌を直してくれたのだが、少し会場に着くのが遅れてしまった。
朝食のある会場に入ると、既に大勢の生徒が朝食を食べていた。中にはもう食べ終わりそうな人もいたので、俺達もすぐに自分たちの席を探した。
席を探していると、姉さん達が朝食を食べているのを発見した。
すると、俺に気が付いた一子が手を振ってきた。見ると皆半分位食べ終わっていたようだった。
一子が姉さん達に俺がいることを皆に知らせたみたいで、皆振り向いて手を振ってきた。
俺は軽く笑顔を作り、皆におはようと口パクしながら手を振った。
すると、姉さん達が俺を見ながら真顔になり、白米を黙々と食べ始めた。ちょっと怖い。橘さんも同じだった。
俺は怖いので目線を反らしながら、先ほどみつけた自分たちの席に座り朝食を食べ始めた。
献立は白米と味噌汁、焼き鮭にサラダと納豆だった。バランスの良い献立でとても美味しかった。やはり海に囲われている島だからなのか魚がおいしい。
朝食を食べ終え、荷物をまとめて、俺達は荷物を持って集合場所である施設のロビーに向かった。
皆クラスごとに整列すると、郡山先生の話が始まった。
「皆、おはよう!交流教室2日目はな、ここじゃない別の場所に移動してそこで宿泊してもらうからなー。んでな、交流教室の名前通り、皆と協力したり他の班と交流しないと後々大変なことになるから、みんな仲良くするんだぞー!」
郡山先生の話が終わり、少し周りが騒がしくなっている。2日目の内容はまだわからないけど、何かしらのイベントがあるのだろうか。
この施設結構良かったから、今日でここを離れるのはちょっと悲しいな。
「咲夜君、進君、郡山先生の話だけだと2日目の内容、ちょっと不安だね...。」
「まぁ、行動班は別だけど、寝るときは同じ部屋だしまぁ、何とかなるでしょ。それに一緒に風呂入るんだろ?」
正輝の頭を撫でながら風呂の約束の話をする。
「うん///」
「咲夜の言う通りなんとかなるだろ、頑張ろうな!」
俺達は解散し、それぞれの行動班と合流し、バスに乗り込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます