階段から転落したら男女比1:35の世界に来てしまった。知ってる奴らの性別も変わってるんだが・・・

フカヒレ

第1話 ちょっとヤバイかも

「急がないと遅刻するかもな」  


そんなことを呟きながら急いで支度をしている氷室咲夜ひむろさくやは現在高校一年生になって一ヶ月ちょっと経った現役男子高校生だ。

母を5歳に時に亡くし(父親は咲夜が生まれる前に死別)現在叔父の家で従兄と叔父の家で三人で暮らしている。


「叔父さんは帰ってきてないとして、かおるのやつ俺を置いて先にいくなよなぁ」


先に学校へ向かった従兄に文句を言いつつ支度を済まし家を出るのであった。

 

「何とか間に合った、さすがに入学してまだ半年も経たないのに遅刻はまずいもんなぁ」

 

遅刻せず学校に入れたことを安堵しつつ下駄箱で上履きに履き替え、3階にある自分の教室に上って行く為に階段に向かうのだった。

階段を上がっている途中に大量のプリントの束を運んでいる女子生徒を見つける。


「あれは・・・小野田さんかな?」


後ろから少し近づいて確認するとやはりクラスメイトの小野田正美おのだまさみさんだった。彼女はクラス委員長で一年生の中で一番の美少女で入学早々有名になった人だ。プリントを運ぶのが大変そうなので横に並び声を掛けた。


「おはよう小野田さん、運ぶの手伝うよ」


声を掛けつつプリントを預かろうとした時、急に声を掛けられた小野田は驚き足を滑らせてしまう。


ズルッ 「えっ?」  「危ない!!」


階段から落ちそうになる小野田を咲夜は咄嗟に手を伸ばし抱きつくように彼女を守りながら階段の踊り場まで落ちていく。咲夜は全身と頭を打ち床に倒れたまま動けないでいた。幸い咲夜が守ったおかげか、ケガも少ない小野田が起き上がり大声で咲夜を呼ぶ。その声で教師や生徒たちも集まりだし騒がしくなっていた。咲夜は小野田が無事だったことを確認すると


「ちょっと・・・ヤバイかも」


と言いながら意識が無くなっていくのを感じていた。


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