ダンジョン入ったら農家になった

第1話 初めてのダンジョン

今日が何の日か知ってるか?


俺の誕生日だ!!


16歳になった俺は今日念願のダンジョンへもぐることができる年齢になったのだ。


ダンジョンそれは若者の憧れであり、人類の新しい資源の宝箱である。ダンジョンから得られる魔石は燃料の代わりになり素材は建材から薬品までありとあらゆるものへと活用される。


それに伴って収入も普通の職業と比べると多くもらえるのが魅力だ。死が隣り合わせというのは怖い部分もあるが、ダンジョン内で得られる素材は下層に行けば行くほどどんどん価値が上がっていき天井知らずなのだ。


最近ニュースでやっていたのは、ヨーロッパのダンジョン内で聖剣がドロップしそれを教会が100億という値段で買い取ったらしい。こんなの見せられたら俺のような若者は目指しちゃうよね。


話がそれてしまったが今日は俺の誕生日なのだだから今から探索所として登録しに行こうというのが本題である。


まだ日が昇ったばかりだが急いで服を着替え探索者組合へダッシュした。



「おはようございます!ご用件は何でしょうか?」


「登録に来ました!身分証です。」


「新規登録ですね。お預かりします。身分証のコピーを取っている間にこちらの書類へ記入をお願いします。」


書類は誓約書であった。内容には危険が伴う職業ゆえ何が起きても自己責任やらダンジョン外での守るべきルールが書いてあった。


自分の名前を書き印鑑を押して提出する。


「ありがとうございます。身分証をお返ししますね。こちらの誓約書に書いてあった通りすべて自己責任になります、なるべく死亡率を下げるため講習への参加をお勧めしますので一度考えてみてください。手続きは以上になりますこちらを失くさない様に持ち歩いてください。」


「ありがとうございます!」


手渡されたカードには探索者≪新人≫と書かれていた。裏を見ると白紙の経歴欄だった。なんだろうクリアした階層でも載るのかな?


「おーこれで俺も探索者か。新人は講習をって言われたけどやっぱり一度潜ってみたいよね。それに潜らないとステータスもらえないしな。」


ダンジョンに初めて潜るとステータスがもらえるのだ。探索を続けていくことでステータスは上がっていきスキルなんかを覚えたりもするのだ。有名なのは魔法。火を出したり水を出したり人類の夢であったものだ。火を放つ俺、想像するだけででもワクワクしてくるな。


極稀ではあるが初期ステータスでもスキルを持っている人がいるらしく、それは特殊スキルといって通常より強力で今現役で活躍している探索者の多くはこれを持ってるらしい。俺にもそれがあるといいな!


「おう!新人か?最初はあんまり奥に行くなよ。入り口近くなら人もいるし少しずつ慣らしてけよ。」


「はい!少し入ったら出てくるんで大丈夫です。」


入り口に立つ警備員に別れを告げいざダンジョンへ!


中へと入るとそこは野原に雲一つない大空であった。


「すっげ!!これがダンジョンか・・・・あっ!ステータスチェックしなきゃ。」


自分のステータスを覗くと予想外のことが書いてあった。


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矢島やじま 康太こうた

職業:農家(固定)

特殊スキル:ドロップ品強制変更(野菜)

スキル:農具術


==================


は?


職業農家?どゆこと!普通は空欄のはず。それにドロップ品強制変更ってなんだよ!農家だから野菜ってか、魔石は?素材は?入手不可能じゃねえか!今後の人生設計が・・・・。


人生山あり谷ありというがここは谷だ、それもこの16年間最大の。野菜って売れるのかな~、あーどうしよう。ひとまず戻って探索の準備しに行くか。

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