修道院百合狂騒曲 〜転生したらシスター誘惑モードでした〜

ユリアナ・シンテシス(JS-09Y∞改)

第一部:修道院百合修行編 第1話:異世界転生!? 男のいない修道院

朝霧に包まれた修道院は、まるで幻想の中に佇む城のようだった。重厚な石造りの外壁は長い時を経て苔むし、荘厳な雰囲気を醸し出している。塔の先端には鐘が掛かり、朝になると澄んだ音が修道院全体に響き渡る。


中庭には美しく手入れされた花々が咲き誇り、噴水が静かに水を湛えている。そのそばでは白い修道服をまとったシスターたちが穏やかに談笑している。


礼拝堂の内部は、天井高く広がるドームに精緻なフレスコ画が描かれ、色とりどりのステンドグラスから差し込む光が、床に万華鏡のような模様を映し出す。パイプオルガンの荘厳な音色が静寂を満たし、厳粛な空気を作り出していた。


シスターたちが暮らす個室は質素で、木製のベッドと机、それに聖書が置かれた棚があるのみ。窓を開ければ修道院の庭が一望でき、朝日が差し込むと神聖な空気が満ちるようだった。

愛能アリスは、その静寂の中で目を覚ました——。



転生前:愛能アリスの人生


愛能アリスは、日本では「文化系ギャル」として名を馳せていた。昼間は大学院で江戸時代の花魁文化を研究し、夜は吉原のソープランド「ハッピー修道院」でアルバイトに励む、二重生活を送っていた。さらに、渋谷のSMクラブ「黒い十字架」では女王様としても活躍。


「お金を稼ぎながら文化研究ができるなんて、一石二鳥でありんす!」

——などと、まるで天職のように楽しんでいた。


花魁言葉を日常的に使い、客に対しても「お主も悪よのう」「今宵は存分に酔いしれるがよい」と芝居がかった口調で接するのが癖だった。


そんなアリスの転生のきっかけは、ある日の勤務中に起きた——。



転生のきっかけ:泡スリップ事故


「おやおや、お客様、そんなに慌ててどこへ行くでありんすか?」


その日もアリスは泡風呂で客をもてなし、軽快なトークを繰り広げていた。ところが、不運にも足を滑らせ、見事に転倒。


「きゃあ!」


ゴンッ!


頭を強打したアリスは、そのまま意識を失った——。



転生後:修道院での禁欲生活の始まり


「……ん?」


目を覚ましたアリスの視界に広がっていたのは、白亜の回廊。ステンドグラスから差し込む光が床に美しい模様を描き、遠くでは聖歌隊の歌声が響いていた。


「ここは……天国か?」


あまりの神聖な雰囲気に戸惑うアリス。すると、彼女の前に現れたのは、修道院長セレストだった。


「愛能アリス様、お目覚めになられましたか。神に感謝いたします」


青い瞳がすべてを見透かすようにアリスを見つめる。美しすぎるその姿に、一瞬見惚れるアリスだったが、次の瞬間、セレストの言葉に凍りついた。


「ここは男のいない神聖な修道院。禁欲生活を送っていただきます」


「……え?」


男がいない! そこまでは最高だった。しかし……禁欲!?


アリスは天国から地獄に突き落とされたような気分だった。



修道院長のお仕置きシーン


アリスはすぐさま「百合ハーレム計画」を発動し、シスターたちを誘惑し始めた。しかし、最初のターゲットであるセレストには華麗にスルーされる。


「神の御業です」


華麗なるスルー。


それでも諦めないアリス。次第に露骨なアプローチを繰り返し、ついに修道院長の逆鱗に触れてしまった。


「愛能アリス、あなたにはお仕置きが必要ですね」


静かに告げるセレスト。しかし、次の瞬間——

バシンッ!


「ひゃっ!? ちょ、待って、え!? ええええ!?」


アリスのスカートがめくられ、修道院長の膝の上に寝かされる。そして、無慈悲なスパンキングが始まった。


「い、痛いでありんす〜! こんなの修道院じゃなくて拷問部屋でありんす〜!」


バシンッ! バシンッ!


「禁欲生活を送ると決めたのはあなたです。神に誓いを破るつもりですか?」


「いや、誓った覚えはないでありんす!」


バシンッ!


「いたっ! いたいでありんすううう!」


涙目になりながら、アリスは妄想を巡らせた。


(これはまさに、禁断の主従関係の始まり……! 修道院長を必殺・裸卍固めで返り討ちにし、快楽の園へと導くでありんす!)


妄想の中、アリスはセレストを柔道技で絡め取り、その気品ある美しい顔を紅潮させる——。


「はぁ……アリス……これは……いけません……」


(うふふ……今宵は存分に酔いしれるがよいでありんす……!)


——しかし、現実では。


バシンッ!


「いだだだだだ! やめてぇぇぇ!!」


アリスの妄想は打ち砕かれた。



禁欲生活は続く


こうして、アリスの修道院生活は「禁欲」という名の拷問のような日々となった。しかし、彼女は諦めなかった。


(百合ハーレム計画、まだまだ始まったばかりでありんす!)


こうして、修道院での誘惑と失恋の日々が幕を開けた——。

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