第20話

ある日の放課後、星十倉は綿心と駅で待ち合わせをして、二人で隣町へショッピングに出かけた。隣駅に着くと、心地よい風が吹き抜け、少しワクワクした気分で二人は足早に商業ビルの方へ向かっていった。そのビルは、ファッションを中心に多くの洋服ショップが集まる複合商業ビルで、いろいろなブランドが並んでおり、いつも賑やかな雰囲気が漂っていた。


ビルに入ると、色とりどりの衣類が目を引き、星十倉はどれを見ても自分に似合うものを探してしまう気分になった。ブティックの中に入ると、店員が笑顔で迎えてくれ、星十倉はさっそくデニムスカートのコーナーへ向かった。いろんな種類のデニムスカートが並ぶ中、星十倉は色々と試着をしてみた。長さ、デザイン、シルエット、どれもそれぞれに魅力的で、鏡の前で自分を見つめながら、悩んでいる時間がなんだか楽しくて心が踊った。


いくつかのデニムスカートを試してみた後、最終的に彼女が選んだのは、少し短めのデニムスカートだった。そのスカートは、彼女が普段から着る服とは少し違う感じがしたけれど、どこか新しい自分を感じさせてくれるような、少し冒険したい気持ちが湧いてきた。星十倉は、その少し短めのデニムスカートを手に取ると、店員に微笑んで購入を決めた。


次の日、星十倉はその新しいデニムスカートを身に着け、学校に向かう準備をした。普段と違う感覚に少しドキドキしながらも、そのミニデニムスカートを履いた自分に少しだけ誇らしさを感じていた。新しい服を着ることで、少しだけ自分が変わった気がして、心が軽くなるような気分だった。


学校へ着くと、少し恥ずかしさを感じながらも、自信を持って校舎に向かって歩く。周りの生徒たちの視線を感じることもあったが、どこかそれが心地よく、少しずつ新しい自分に馴染んでいく感覚があった。ミニデニムスカートは、星十倉にとってただの服ではなく、彼女の心の中で何か大切な一歩を踏み出したような、そんな特別な意味を持つアイテムになった。

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