20キス♡ランジェリーと役得

「……もしかしなくても」

「ここが目的地ですか?」


ずらりと並ぶ眩しいランジェリー。

店頭に並ぶトルソーには人気のブランドがディスプレイしてある。


「そうだよ〜♪

とってもワクワクでしょ♪」

「「ワクワク……」」


ぽけっとランジェリーショップを眺めるリーリエとイリス。


リーリエの前にちょこんと座ってリーリエのスカートをばさっとめくる。

瞳に暗殺ファッションなショートパンツが映る。

ちゃんとダガーもショートレイピアもあるし!

ん? このダガーって籠状の護拳ガードがついてるからマンゴーシュかな?


「きゃあ」

「だからなんでそんなに無感情な悲鳴なの?」


まあ見られてもめくられても問題ないもんね。

黒いレザーのショートパンツ……

これはこれで色気があるような気がする!


「ちなみにイリスは?

おお〜。わたしより一個年上なだけなのにハイレッグな赤いレースが大人だね〜♪」


「ひう!?

め、めくらないでください!」


「大丈夫。他の人には見えないようにしてるから♪

問題ないよ?」


「問題大ありですよ!?

は、恥ずかしいですから!

サラ様、いつまでもめくっていたら注目の的です!

スカートを下ろしてください!」


ん? 確かに周りの人たちがこっちを凝視してる。

美少女三人がそんなことしてれば当然か。


「見たかったんだからしょうがない」

「しょうがないじゃないですから!?

リーリエ様も何か言ってください!」


「わたしは別に見られても平気です。

アサシンショーパンですし、生足は自慢の逸品です」

「あはは♪

さすがリーリエ。

養護施設伝統のドッキリ遊び創始者なだけあるね。

自慢の逸品をなでなでしちゃおっかな♪」

「刺しますよ?」

「いいよ?」


あら♪ 不服そうなお顔♪


「わたしは平気じゃないんです!

まだ下ろしてくれないんですか!?

サラ様〜〜〜!?」


両手でスカートを必死に押さえてる。

そろそろ勘弁してあげよう。


「サラ様、それでなんでランジェリーショップなんですか?」


「よくぞ聞いてくれました!

イリスも見たでしょ?

リーリエのおパンツ。

ショートパンツだよ?

しかも暗殺者が履く色気も何にもない刃物がついてるやつ。

公爵令嬢がドレス姿だったり、今日みたいに庶民服ででおめかししてるのに残念がすぎる!

いい雰囲気になってベッドインしても台無しだよ?

というわけで!

リーリエの下着を買ってあげることにしたのさ!」


「とっても迷惑なご提案です。

帰っていいですか?」


「わたしとの約束を覚えてる?」

「昼は同行する……

つくづく約束したことを後悔しています」


「はいはい。

それじゃあフィッティングルームに入ってね♪

ランジェリーファッションショースタートだよ!」


せっかくだから上下セットにスリップやキャミソールにガーターベルトなんかも見繕ってあげよう!


リーリエはお胸が大きいからフルカップがいいけど、せっかくだから色々。

それに重い胸を支える太めのストラップがいいよね。

いや、色気重視のデザインもちゃんと買おう。


ショーツはジャストウエスト、ビキニ、ローライズ、ノーマルレッグ、ハイレッグ、ボーイズレングス、ソング、一通り。


基本、無表情にどんどん着替えてくれるから捗る捗る♪

かわいいデザインや大人っぽいものを身につける自分の姿が鏡に映ってはお口をむにむに体をもじもじとしてる様子がかわいい。

わたしの鼻血が出そうになる。

がまん!


ふっふっふ♪

そして!


「じゃじゃ〜ん!

大人の夜着!

熱く燃え上がること間違いなしの魅惑のランジェリー!

わたしのリーリエと一夜を、いえ毎日過ごしたい!」


「却下です」


あう……いつもの暗殺ショートパンツに戻ってしまった。


「終了ですか?

大変おつかれさまでした」


途中から見るのも疲れていたイリスが半ば放心状態で労いの言葉をかけてくれたけど?


「何言ってるの?

次はイリスの番だよ?」

「ふえええええ!?

わ、わたしもですか!?

そんなお話し聞いてませんでしたが!?」

「うん。だって言ってないもん」

「で、ですが!

いやああああああああ!」


大人の夜着も全部お試しいただきました♡

イリスのお顔が沸騰ぐつぐつ♡

眼福♡♡♡


しかし二人ともスタイルいいなあ。

やっぱり鍛えてるだけあって体のラインが綺麗だし引き締まってる。

たっぷんすごいのに無駄肉やハミ肉がないもの。

わたしも形はいいんだけどなあ。

サイズ的には無駄でもいいからもっと欲しい。


「商品は配達させていただきますね。

お買い上げありがとうございました〜♪」


「さすがハレンチ王女。

イリス様は部下だからって職権濫用もいいとこですね」

「役得役得♡」

「…………」


イリスが顔を真っ赤にして煙を吐いてる。

しばらく役に立たなさそう。

二人にはポケットマネーでいろんなのを買ってあげました。

配達してもらう分とは別に何着か持って帰ることにした。

大人の夜着はまた今度♪


「さてと。

じゃあ魔法省に行こっか!」


賑やかな商店街。

レンガの模様が素敵だなあ♪

この商店街はレンガを基調とした造りのお店がほとんど。

お祭りの装飾もそれに合わせてデザインされてる。


「こっちの区画もサマーフェスティバルの準備が完了してるね♪」


「明後日からでしたか?

老若男女、皆が楽しみにしていることでしょう。

カップル向けや単身者にも考慮してますし、ルパの住民が総出で参加しますから」

「ファミリー向けのイベントもたくさんでこれでもかっていうくらいに人でいっぱいになるもんね。

子どもたちの笑顔が楽しみだね♪」

「わ〜い」


「リーリエさん子どもですか?

それともわたしとカップルイベント参加する!?」

「えー」

「気落ちされた!?」


冷え冷え瓶詰めドリンクを買ったりしながら、綺麗にレンガで舗装されたメイン通りを歩いていく。

放射状に円を描いくように広がるホウレッドな敷き方がかわいい。

両手に麗しい花を抱えて自然と足取りも軽くなっちゃうよね!


部屋を彩るフラワーショップも気になるし、リーリエに壊されたソファも替えたいからインテリアショップも行きたい。

なんてことを二人と話してたんだけど?


進行方向からドッカンと派手に大きな音が聞こえた。


「きゃああああああ!」


おやおや?

なんだか物騒なことでも起きたのかな?

大事な国民の一大事ならがんばらなきゃね!

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