11キス♡おパンツとそんにゃとこ

ジャアアアアアアア。

おトイレの水洗の音。


「はあ♪

すっきりしました。

暗殺続行です」


ガチャっとおトイレの扉が開いたところでリーリエが一歩前へ。


ちゅっ♡


「ひゃあ!?」

「今夜のちゅ〜ゲット〜♪」


ずっと扉の横でリーリエが出てくるのを待ってました♪

リーリエのほっぺたにちゅ〜したところに小さな魔法陣が現れて光ると消えた。


「今夜もちゅ〜ポイントゲット!」

「……ずるいです」


「暗殺者のくせに気づかないのが悪いんだよ。

ターゲットの部屋でくつろぎすぎじゃない?

わたしの方がよっぽど用心してたと思うけど」


「くつろいでいるわけではありません。

おトイレが済んで緊張感がなくなっただけです」

「どっちにしてもぽんこつだねえ?

時計見て?

ピッピッピッポ〜ン♪

ただいま5時になりました♪」


壁掛け時計を指さしてにっこり笑顔。


「ちゅ〜もしちゃったし今夜の暗殺タイムはおしまいだね♪」

「時間制限があるのは不服です」


「昼のデートは10時から17時!

夜のデートは22時から5時まで!

それ以外の時間はデートはなし!

約束の通りだからね!

夜はちゅ〜が成立したら終わりだけど」


約束のうちの一つ

昼夜の時間制限

昼の同行、十時から十七時

夜の暗殺、二十二時から五時


「デートは訂正させてもらいます。

昼は同行で、夜は暗殺です。

それにもっと早くに寝てください。

美容と健康とに良くありませんし、控えめな主張が成長しませんよ?」


「リーリエひどいわ!

わたしのこれはまだ発展途上!

あと数年後にはそれはもう立派に豊かに開拓されてるのよ!」


寄せて上げて強調してみる!


「………慎ましいです。

100年経っても無理では?」


「100年後はしおしおだよ!?

それはともかく今日で31ポイント!

10000ポイントでわたしとリーリエの交際がスタートだからね♪」


約束のうちの一つ

暗殺タイム内の接吻で加点一

二回目以降は加点なし

加点一万到達で交際開始

交際期間は到達日の翌日より一年


「不服です。

こんなのほとんど……変わりません。

約束を撤回したいです」


不満そうな顔が超絶かわいい!


「抱きつかないでください」


「やだ♪

もう約束しちゃったからね♪

いまさら契約魔法はキャンセルできないよ♪」


そう。約束の詳細を二人で同意して速攻、魔法省のお友だちに契約魔法を行使してもらったのだ。

契約を履行するのは早い方がいいよね♪

逃がさないために♪


「は・な・れ・て・く・だ・さ・い」


力いっぱい引き剥がそうとしてるし。

純粋な力勝負になったら勝てないんだよなあ。

あとね?


「王女の顔を歪むくらいに押さないで!?」

「離れてくれれば済むことです。

それではまた10時ですね」


「うん!

10時に待ってるね!」


さて、1時間くらい寝たら朝のジョギングに行きますか!

頭だけじゃなくて体もしっかり鍛えないと!




「んにゃあああああああ」


「にゃんこですにゃ?

思いっきり寝ぼけておふとんに丸まって、幸せそうなお顔がよだれでベトベトですにゃ。

しかもネグリジェがめくれ上がって、ずれたおパンツ丸見えですにゃ」


「じゅるり。おいしそ〜」


「ごはんの夢ですにゃ?

ミンケはこんにゃサラ様も好きですけど……こんにゃ姿を見せられたらイタズラしたくにゃっちゃいますにゃよ?

ほらほら、お体冷やしちゃいますにゃ〜」


「冷やしラーメンサラダ好き〜」


「律儀にお返事くれるのにゃ?

サラ様! 起きてくださいにゃ!

朝はとっくに過ぎてるのにゃ!

朝食が冷めてしまうのにゃ!」


ベッドからずり落ちそうな寝ぼけたわたしを起こそうとしてくれるのは……


「ん〜? あ〜♪

きゃわいいおんにゃの子がいる〜♪

一緒に冷やしラーメンサラダ食べよ〜。

とってもおいしそ〜。

いただきま〜す♪」


がばっと両手で捕まえてベッドに押し倒す。


「うにゃ!?

サラ様!?

どこ触ってるんですのにゃ!?」


「ん〜?

なんだかあったかくてやわやわな冷やしだなあ?」


ちゅっ♡

はむはむ♡


「うにゃはははははは!

こそばいにゃ!

そんにゃとこ食べちゃ!?

……にゃ

……ふみゅ

……はみゃ

んにゃ〜〜〜!」




「んん……う〜ん……

あれ? ミンケちゃんがベッドにいる。

そんなにもふもふ息を荒くしてどうしたの?」


「あ、危にゃいところでしたのですにゃ〜。

サラ様、寝ぼけてると無自覚に恐ろしいのですにゃん」


少し乱れたゴスロリを正すミンケちゃん。


「なんのことかな?

あれ? もう8時?

寝坊した〜」


「昨晩の暗殺は激しかったですにゃ?」

「その聞き方ちょっとえっちじゃない?」

「うにゃ!?

それはサラ様が激しくえっちだからですのにゃ!」

「はい。その通りです。

わたしはえっちです」


とか言ってえっちなことはまったく神に誓って全然したことないけどね。

ちょっと怖いし。

でも興味のあるお年頃♪


「正直でよろしいですのにゃ」

「ミンケちゃんが夜のお相手してくれてもいいにゃん♪」


「うにゃ!? そ、それは、あ、あんにゃこと困りますのにゃ!」

「あんにゃことって?」


「それにリーリエ様一筋じゃないのですにゃ?」

「もちろんリーリエ一直線だよ!

でも幸せの形は色々あるかもしれない♪」


「ミンケはそんにゃすっとぼけたサラ様も大好きですけどにゃ。

それはともかく本日は軍事演習の観覧とご挨拶、それに黒狼の件で従魔省を訪問してくださいにゃ。

だから朝食を食べて着替えて欲しいですにゃ!」




「それじゃあ、行ってきま〜す」

「うにゃ〜。

またおいしく甘やかされてしまったのにゃ〜」


今日の朝食はスモークサーモン&クリームチーズのガレットでした♪

ミンケちゃんの幸せなお顔が幸せでした♪

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