第三章:もう一人の自分

そして、ある夜。


優斗は夢を見る。


それは"この部屋に住む自分"を、天井の隅から見下ろしている夢だった。


夢の中の自分は、ベッドの上で眠っている。しかし、"それ"は優斗ではなかった。


よく見ると、顔が少し違う。


"それ"は、まったく同じ顔をしているが、微妙に表情が違った。まるで、何かを知っているかのように、不気味な笑みを浮かべていた。


「……誰だ、お前……?」


すると、"それ"が答える。


「お前の代わりだよ」


優斗は飛び起きた。だが、汗をかいたはずのシーツは、なぜか"一度も寝ていないように整っていた"。


「……この部屋、俺を"消そうとしている"のか?」

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