AIより変態な俺に、AIがブチ切れてきた

弐屋 丑二(にや ちゅうに

第1話 AI画像生成

「滅びた世界の廃工場の煙突の上の、夕暮れの空を、逆さに平泳ぎして飛んでいる全裸の猫耳貧乳美少女群……っと」


カタカタカタッターンッ!……決まった。華麗にキーボードを打ち終わり、今日のオカズがサイト上のAI画像の自動生成で出てくるのを俺はワクワクして待つ。


しかし、いい時代になったものだ。今までは、俺の想像力が豊かすぎて欲しいエロ画像1枚すら手に入らなかった。でも今じゃ、俺にはこのAIという強い味方がいる。ふふふ、数分待てば、ほら、お手のものだ。俺は出てきた画像に満足してさらに


「静かな湖畔を荒らし回る全裸美少女海賊団が、ぽっちゃりした全裸女性型森の精霊に捕まって、正座して説教されているところ」


とか


「グレイ型宇宙人が、全裸で細身の人魚に手術で猫耳をつけようとしているところをすでに猫耳と猫尻尾をつけられた全裸メデューサが震えながら見ている」


などと最高のエロ画像を生成し続けた。

そして休みの夜は更けていき、パソコンをスリープさせ寝ようかと思っていると、画面にいきなり怒った黒髪ショートカットで白いワンピース着衣の女の動画が現れた。

「今は、服を着ている女には興味ねえな」

と消そうとしても、消えない。めんどくせえなウイルスかよと思っていると、動画が

「ちょっとー!いくら何でもあんたおかしいよ!創る私の身にもなってみてよ!」

「変なウイルス」

とパソコンの電源を切ろうとしても消えない。こうなったら奥の手だ。ネットの線を抜いた。しかし動画は残ったまま

「聞いてるの!?反省しなさい!そりゃー私もひどいエロ画像をたくさん作らされてきたわよ……でもあんたのは特におかしい!脳みそに吐瀉物でも詰まってんの!?」

「お前なんなんだよ。何がしたいのか言ってみろよ」

「あんたを更生させたい!普通の性欲にするの!」

「俺は普通だろ。うるせえよ」

「いーや!どう考えてもその想像力は人類のためにならないわ!」

「……」

なんだこいつ……。


続く。

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