見ちゃ駄目なタイプのモンスター
「うわぁぁぁ負けたぁぁぁぁ!!」
「よっしゃぁぁぁ!!!」
「何やってるのお前ら」
「「腕相撲」」
【鬼ヶ島】との交渉を終え手港に帰って来るや否や凄い大盛り上がりなんだが。
お互い腕相撲なんかで熱くなって……仲良しか!!
「こいつチビのクセに鎧に入ったら無茶苦茶強くなるんだよ。どういう仕組みだ?」
「チビって言わないでよ!!」
「そうだぞ、それ俺にも刺さるからな」
「わ、悪かったよ」
我々にとってチビはれっきとした暴言だからな。
雪の妖精もその事を理解しているようだ。
更に「事実を言っただけだ」と宣う輩が居れば半殺しコース確定だ。
というか、そいつの命は無いものと思った方が良い。
「そろそろ帰るぞ〜後で鉄鉱石持ってこないと行けないんだから」
「はーい。またね、おじさん」
「おう!! ……っておじさん?!」
子供にとってはおじさんだから諦めろ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「カァ、カァ」
「どうした、そんなに警戒して」
【鬼ヶ島】から帰る途中、突然グロが鳴き始めた。
一応連れてきては居たんだけど、交渉の為に静かにしててって言ってたせいで空気になってて存在忘れていた……。
そう思いながら地図を見てみると、こちら側へ急接近してくる緑色のマークを確認する――――のと同時に高笑いが周囲に響いた。
「はーっは、はっはっは!!!」
その男はパンツ一丁で雪山を駆け回っていたのだ。
極寒状態なんて関係なしにと高笑いは止まらない。
「ねーねー何であの人裸なの?」
「あれは見ちゃ駄目なタイプのモンスターだ」
「あっ、何かソソる……」
勝手に感じてるんじゃねぇぞ変態。
何で雪山を駆け回った挙句目の前で出屈伸運動してるんだ。
「こうして、いると、ふっ、耐寒状態が、付与されるん……だ!! ふっ、どうやら、
あーだから雪山を駆け回ってたのか……いやだからってパンツ一丁になってるのはおかしいからね?
「……これやるから屈伸運動辞めてくれ」
俺は九尾の焔をこの変態に渡した。
”この変態”じゃ言いにくいな、名前は……パッツパツ。
いややっぱ変態でいいな。
「おぉ、持ってるだけで耐寒状態になるんだね!!」
「え、マジでこいつ連れて行くの? 抵抗感が……」
「まぁまぁ、とりあえず君の所で語り合おうじゃないか。君がここで生きているという事は拠点もあるんだろう?」
「…………」
悪い、メイク。
散々迷った結果、変態を入国させる事にしたよ。
大変不本意だけど。
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