第20話 やりたいことを追い求める人
――アオヤナギーの部屋
ガーゴイルさんがシリアスな顔で、言いました……いや、怪人の顔ですので正直、シリアスかどうかは分からなかったのですが、多分、シリアスです。
「それと……アオヤナギー、今から、次の試合だ」
「へっ……?」
「まさかですわ!?」
「それは、ヤバいよッ! 」
と、全員が驚きの声を上げました。
「うむ……本来なら試合は1週間に一度なのだが……あまりにも……あまりにも83というオレタタ値は酷い……だから、博士たち運営は一気に試合を組んでしまって、そのまま終わらそうとしているのだろう……うぅむ……」
やっぱり、週刊漫画雑誌の手口!?まぁ、今は、戦いのことを考えましょう。せっかく異世界に来れたわけですし、まだ、私、全く、堪能できていないわけで、ここで『タヒぬ』のは、残念ですからね……。
「このピンチ……突破するには、スキルの謎を解き活用するしかないようですね……フフ」
「やっぱり……なんだかあなた、妙に自信がありますわよね……」
「……どうでしょうね……まぁ、私は、今まで私のやりたいことだけをただ追い求めて、生きて来ただけですからね……結構、今の状況、私のやりたいことに近いのですよ……だから楽しいのです……」
「え……っ!?あなた……な、何者なのですの」
「私はただの元ゲームプランナーです。しかもポンコツの。元の世界では働き口も無く、ほぼ必要とされない存在、ただそれだけです」
「……」
「似合わないシリアスは生き残ってからになさい!」
「はい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます