第175話

「出ろ」




そう言ってそいつが投げて来たものを片手でキャッチ。





その男からは目を逸らさない。

















『君が、黒猫?』


















手に収まっていたのは、私の携帯だった。




スピーカー設定にしてあり、声が大きく響く。








携帯を投げて来た男は、カラフルヘッドたちに拘束されていた。




「そうだが?」



『そう、君が』




クスクスと電話の向こう側で笑う声。





ネットリとしていて気持ちが悪い。







こいつ、ウルフの携帯に電話をかけてきたやつだ。




『昼の電話のときもいたよね、秋山景さん』




間違いない。こいつらは夜ヶ丘の、紅の手の内のものだ。




“私”のことを知っているのは、あいつしかいない。











「真白は返してもらった。おまえの仲間も全滅だ。残念だったな」




『ああ、別にいいよ』

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