黒猫の出会い

第1話

夏の日差しが燦々と降り注ぐこのクッソ暑い中、私は清光高等学校に転入するために歩いている。




「暑い…っ」




なにこの坂。校門にたどり着くまでが拷問なんだけど。




あ、コンビニ!ラッキー、アイス買って行こっと。





坂の途中に狙ったように建っているコンビニに足を踏み入れ、アイスコーナーへ向かう。




おっと、先客だ。




ミルクティー色の猫っ毛に、手が袖に隠れるくらいのダボダボカーディガン。



アイスを真剣に選んでるその顔は、正直メチャクチャかわいい。タイプだわ。




「スカイバーないのかよ。クソだな」




低い声で吐かれる暴言に、見事な舌打ち。





待って、今のこの目の前の子から聞こえました?



思わず瞠目する。





しかも、アイスのショーケースの裏から出てきたこのかわいい子は、男物の制服を着ていた。







…私人間不信に陥るかもしれない。

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