消えない泪-精神疾患と共に生きる-

yura.

第1話あの日の幻影

R2年6月5日、

私はこの日を一生忘れないだろう。


私の全てを壊された日。

その日の事を今でも鮮明に覚えている。



「ぶち殺すぞ!」と怒声をあげた

あの元同僚男性の顔も。

傍で見ていた利用者が

小さく丸まり私に謝る姿も。



私は一生忘れない。

あの日からずっと頭の中に渦巻く

真っ黒くどす黒い感情も。



なぜ、そんな自体になったのか…

私が知り得ることはほんのわずかだ。



それを話す前に少しだけ

私がなぜ介護士になったのかも

残しておきたい。



原点はもしかしたらそこなのか。

私が介護士にならなければ

こんなことにならなかったのかも知れない。


そんなことを相も変わらず考える。


わたしが、

私が、

アタシが、


ドウシテイレバフセゲタ?


永遠と答えのないループ。




ハッとして目が覚める

未だに仕事の感覚は抜けず

私にベッタリと張り付いている。


仕事中と思い恐ろしさで目が覚める。

そして気付く。

もう行かなくて良いのだと。



あの頃はまだ思いもよらなかった。

介護福祉士となった18歳の春。

私はまだ、何も知らずにいた。



ただ、憧れと理想だけだった。

思いは誰より強かった。



理想の仕事だったと失って気付く。

私は利用者も職場も愛していたのだと。

今更気付いて泣き叫ぶ。


今はもうなくなってしまった現実に

幾度となく打ちひしがれる。



話がそれてしまった。

続きはまた今度にしよう。



だって私の話はまだ始まったばかり。


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