【32】迷惑野郎

昨日ニュースを見ていたら、ホテルに数百件の予約を入れて、無断キャンセルした男が検挙されてましたね。

被害総額は2千万円に近かったそうです。

他にも最近、飲食店に高額の予約を入れて無断キャンセルする輩のニュースを偶に見かけます。


まあ、当事者の皆さんは凄い迷惑や損失を被っていらっしゃると思いますが、ニュースを見ているだけでは他人事だと私も思っていました。

しかし10年ほど前に、他人事じゃない出来事があったんです。


ある日会社から支給されている携帯電話に着信がありました。

出てみるとホテルから。

「〇〇ホテルですけど、昨日の予約を無断でキャンセルされていますよね。

キャンセル料をお支払いいただきたのですが」


「はあ?」ですわ。

予約した覚えは全くなかったですし、そもそもその場所に行く予定すらなかったので。


「何かの間違いじゃないですかね?私、予約した覚えがないんですけど」

「××さんですよね。確かにこの番号でご予約いただいてます」

「いえ、私は××ではなく、六散人(仮名)です。この番号は会社携帯の番号で、この電話でホテルを予約したことは一度もありません」


「え?本当ですか?それ証明できますか?」

「じゃあ、会社に電話してもらって、この番号の携帯の持ち主が誰か、確認してもらっていいですよ。会社の番号は…」

「え?じゃあ本当なんですね。分かりました。失礼します。ガチャ。ツーツーツー」


一体何なんだー。

でも事態はそれで収まりませんでした。

その後もホテルから、わんさか電話が掛かって来るわで、大迷惑でした。


明らかに私の電話番号を使って、悪戯してる輩がいたんですよ。

しかも同日に、色んな都道府県のホテルの予約を取ってるんですね。

北は旭川から南は那覇迄、日本列島縦断する勢いでした。

多分、延べ50件以上、いや、もっとかな。

それから2‐3週間続きましたから。


途中から無視して電話に出なくなったんですが、偶々取った電話で相手のホテルマンに事情を話したら、「質の悪い悪戯ですね」と同情されてしまいました。

「この番号でホテルの予約を採ることはないので、旅館組合で情報共有して頂けませんかね」

私がダメもとで頼んでみると、

「うちのチェーンでは情報共有しますが、他のホテルにはちょっと…」

という、至極ご尤もな返事が返ってきました。


一応悪戯はそれで済んで、その後は再発しなかったんですけど、本当に迷惑でした。

「そんなことしてる暇があったら、もっと自分のためになることに時間を使え!」

心の中でそう叫んでいた次第です。


昨日のニュースを見て思い出したら、だんだん腹が立ってきました。

船越先生。

玉梓様に依頼して、そいつに一発、強烈な呪いをかましてやって下さい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る