【20】厄介な性格

今日自宅に誰もいない時に電話が鳴ったので、取ったら機械音声が流れてきました。

「こちらは総務省情報局監視課です。

この電話は2時間後に通話不能になります。

詳細をお知りになりたい場合は、1を押して下さい」


特殊詐欺きたあーーーー。

一回どんなことを話すのか、1を押してみようという誘惑に駆られましたが、忙しかったので踏みとどまりました。

暇だったら押していたかも知れません。


まあでも、特殊詐欺グループもあの手この手で色々考えますわ。

これは騙される人出るわなと、つくづく実感しましたね。


それで何が言いたいかというと、興味本位でやってしまうタイプなんですよね。

困ったことに。

タイトルの厄介な性格というのは、自分のことなんです。


一番ヤバかったのが、学生時代の話です。

ある日アパートでテレビを見ていたら、ノックする音。


何だろうと思って出て見たら、20代半ばくらいの瘦せ型の男が立っていました。

男は中核派(過激派セクトの一つ)の某と名乗り、話をしたいとのこと。

所謂勧誘ですね。


断ればよかったんですけど、若気の至りです。

面白そうと思って、つい部屋に上げてしまったんですね。

我ながら全く困った性格ですわ。


それから小一時間話を聞いていたんですけど、結局勧誘には乗らず、某さんにはお引き取り頂きました。

でも事態はそれで終わらなかったんです。


翌日来ましたね。

警察が。


「昨日中核派の人間が来たよね?

何話したの?

君とどういう関係?

もしかして君も中核派?」

などと質問攻めですわ。


これはちょっとヤバいかなと、流石に思いました。

取り敢えず話を聞いただけで、何の関係もないと答えて警察にはお引き取り願いましたが、それでは終わりませんでした。


それ以来しょっちゅう警官が訪ねて来るようになったんです。

居住実体の調査とか何とか理由をつけて、最低月に一度は訪ねて来られました。

友達に訊いたら、「そんなん来たことない」という返事だったので、完全に目を付けられてるなと思いましたね。


平日の昼間にアパートにいることが殆どなかったので、大体日曜日の午前中に来るんですよ。

「休日出勤大変ですね」と、思わず言いそうになったくらいです。


そんな状況が1年くらい続いて、流石に警察も訪ねて来なくなり、平穏な日常が戻って来ました。

そして警察のお世話になることもなく、無事卒業できたのですが、流石に凝りました。

今だったら多分、任意同行とか求められるレベルだと、つくづく反省しております。


もういい年ですし、「好奇心猫を殺す」という諺もありますので、重々気をつけようと思います。

反省を込めて。

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